様々なポーズで撮影に応じてくれる田中美保さん
2012年にサッカー選手の稲本潤一さんと結婚した、田中美保さん。夫の移籍に伴い、北海道の生活も経験しました。また、つねに勝負の世界にいる夫に対し、妻として思うこととは?家庭、そして夫への本音について、お話を聞きました。 

結婚したら「家庭がメイン」となんとなく思っていた

── 結婚後、2人のお子さんに恵まれています。家族が増えていく過程で、どんな変化がありましたか?

 

田中さん:

独身時代の「仕事メイン」の生活から、「家庭メイン」へ変わりました。以前は「仕事しなきゃ!」「もっと頑張らなきゃ!」と、とにかく必死で。今は、家庭を優先しながら仕事を続けていて、心の余裕が少しできましたね。

 

── 結婚される前から、結婚後は仕事をセーブしようと考えていたのでしょうか?

 

田中さん:

「絶対こうだ!」といった強い意志ではなく、結婚したら“家庭がメインになるんだろうな”って漠然と思っていて。それに、夫は移籍を伴う仕事なので、いずれは仕事をセーブして、自分もついていくだろうと。

 

── 実際、結婚して約2年後に、稲本さんが北海道のチームに移籍20152018年)されました。未知の場所での生活はいかがでしたか?

田中さん:

北海道に行くこと自体は、とくに不安はなかったです。現地の食事も美味しかったし、最初の12年は目新しさもあって新鮮で。あっちに行きたい!こっちに行きたい!と出かけては、北海道を満喫しましたね。

 

でも、最後の12年はちょっと淋しかったというか。基本、私の基盤となるものって、全部東京にあるんです。仕事も友達も実家も東京で、気軽に「遊びに来なよ!」って言える距離でもなかったので。

 

── お仕事にも影響があったと。

 

田中さん:

距離の問題でお断わりせざるを得ないことが多くなりました。やっぱり東京に行くにもひと苦労。スケジュールをまとめて入れてもらわないと、私も事務所も赤字になってしまうので(笑)。

 

かと言って、雑誌によって発売日も違います。「この1週間でまとめてください!」と、お願いするわけにもいかないですし。スケジュール調整の面では、かなり面倒を掛けたと思います。今は東京に戻って、そのあたりのストレスはなくなりました。

夫が辛そうなのは、試合の勝ち負けより怪我の時

── アスリートの妻の宿命か。自分ではなく、夫の成績によって田中さんに影響を及ぼすようなことはありますか?

 

田中さん:

ないですね。夫の成績が私に影響することもないし、試合の勝敗によって帰宅後のテンションが変わる日もないですね。

 

うちの夫はそういったことは全く家に持ち込まないんですよ。ただ、前に前十字靭帯を切ったときは、50回くらいため息ついていて、心配はしましたけど。

 

試合の勝ち負けよりも、怪我して長期離脱せざるを得ない時は辛そうですね。

 

撮影中、自らアイデアも出してくれる田中美保さん

 

── 以前から、精神的に安定していそうな雰囲気は出ていたんでしょうか?

田中さん:

基本的にフラットな人だなって。優しいし。あんまり気分の波がないですね。その分、私がすごいので(笑)。

 

── 田中さんがわりと怒ったり?

 

田中さん:

子どもの頃から怒ったり、「喜怒哀楽がハッキリしてるね」って言われます。今でも、自分で超イライラしてるなって思う時は、空気のように消えますよ。基本、ケンカは私からふっかけますが、夫は買ってはくれないです(笑)。

 

── どんなことでイライラされるんですか?

 

田中さん:

なんだろう、たぶん些細なことでしょうね。私もケンカになると疲れるので、極力こらえて言わないようにはしてますが。

 

それに、夫は元々ケンカに労力を使いたくないタイプ。「ケンカほどムダな時間はない」って思っているような人です。合理的なんですよ。そういうことに力を使うくらいなら、「ごめんね」って謝る方がいいと思うみたいです。

 

でも、そういった態度がさらに結婚当初はイラっとして。「もっと来てよ!」じゃないですけど(笑)。でも、結果的にケンカにならないし、なんだかんだと穏やかに過ごせています。それは幸せなことですね。

 

PROFILE  田中美保さん

1983年東京生まれ。小学生のときにスカウトされ、13歳で雑誌のモデルデビュー。『Seventeen』『non‐no』ほか、多数のファッション誌でレギュラーモデルを務め、現在に至るまで多くの雑誌の表紙を飾る。TV・ラジオ・CM出演、ファッションブランドとのコラボなどでも幅広く活躍中。12年12月、サッカー稲本潤一選手と結婚。19年に第1子を、21年に第2子を出産。

取材・文/松永怜 撮影/坂脇卓也

衣装クレジット/ワンピース1万7600円、ニットパンツ1万4300円/ともにHeRIN.CYE(バロックジャパンリミテッド) ピアス2万9700円/シャルロット ウーニング、シューズ5万8300円/ネブローニ(ともにフラッパーズ)