市原隼人さんが料理にハマったきっかけとは?

 

ドラマ「おいしい給食 season2」で、前作に引き続き、給食マニアの教師・甘利田幸男を演じている市原隼人さん。料理好きでインスタにはおいしそうな料理の写真や華麗な包丁捌きの動画などを投稿し、その腕前を披露しています。市原さんが料理にハマったきっかけやおすすめの簡単レシピ、さらに料理の失敗談や困難を克服する方法まで教えていただきました!

料理が得意な市原さん「おままごと気分で楽しんでいるのかも」

料理の失敗談も教えてくれました!

 

── 料理にハマったきっかけは?

 

市原さん:

幼い頃から、母の手伝いをするのが大好きでした。小さい頃の写真を見ると、台に乗ってキッチンに立つ姿がたくさん写っています。2、3歳くらいなので、手伝いではなくキッチンをグチャグチャにしていただけなのですが、キッチンを遊び場にしてくれた母のおかげで料理が好きになったのだと思います。

 

── 作ることに興味があったのでしょうか?

 

市原さん:

好きでした。料理も積み木を重ねるような気持ちでやっていた気がします。レストランごっこもよくやりました。両親に料理を振る舞ったときに「おいしい」と食べてくれたことが、すごくうれしかったことを覚えています。

 

── 甘利田先生のセリフに「母の作るごはんがまずい」というセリフがあります。料理が得意な市原さんですが、料理で失敗したことはありますか?

 

市原さん:

ありますよ。ひとり暮らしをしていた頃に仲間とパーティーをすることになり、パエリアを作ったのですが、大人数の料理に慣れていなくて、米に出汁が浸透していなかったらしく、友達の子どもから「味がしない、まずい」と言われたのがすごくショックでした。それからはネットや料理本を熟読してから作るようになりました。

 

── ネットでレシピを参考にすることもあるのですね。

 

市原さん:

しっかり会員です(笑)。ひとつのメニューでもいろいろな作り方があるので、そういうのを見るのがおもしろいです。料理本では、写真はおいしそうでも実際に作ったら自分の口には合わなかったりして、いろいろな意味で勉強になっています。

 

── インスタを拝見していると、料理に手間隙をかけていらっしゃいますが、簡単で誰でもできるおすすめレシピはありますか?

 

市原さん:

僕もよく食べているデザートなのですが、りんごとバナナとキウイを2~3cm四方に切って、それぞれ保存袋に入れて凍らせます。食べるときに、それぞれ必要な分だけミキサーにかけて、メープルシロップをかけると、オーガニックのジェラートになります。

 

── 体にも良さそうです!

 

市原さん:

夜にお酒を飲みながら、前菜を作るのも好きですし、その勢いで常備菜を作ることもよくあります。

 

── 飲みながらだと、気づけば手間のかかるものを作ってしまうこと、ありませんか?

 

市原さん:

自分の世界に入る感覚が楽しいのかもしれないです。気持ちは子どもの頃と変わらず、おままごと気分でやっているのかもしれません。

「僕は、直接会って心を通わせたいタイプのようです」

楽しむための学びが好きなのだそう

 

── 市原さんのこだわりの原動力は楽しむことなのでしょうか?

 

市原さん:

楽しむために技術や知識を学ぶことが好きなんだと思います。

 

── 突き詰めすぎると、壁にぶつかったり苦しいこともあると思うのですが、どう乗り越えていますか?

 

市原さん:

役者はアウトローであり、常識と非常識の両方の振り幅を兼ね備えなければいけない生業です。いろいろな考え方を自分の中に持っていまして、細かな主観に入り悩む反面、自分の中のこだわりを沈めて真逆の考えを俯瞰で捉え、あえて広い範囲で認めることもします。最終的に壁にぶつかって、どうしようもないときは『笑わせんじゃないよ』と放ち、よく笑い飛ばすようにしています。

 

── どんなときに「こだわりがないな」と思うのでしょうか?

 

市原さん:

例えば料理にしたら、同じ料理を何十回も作り変化を追求することもあれば、世の中には十分に食事をできない人がいる事を言い訳に「米があれば十分」と考える自分もいます。

 

「掃除はトレーニングにもなります」とのこと

 

── 料理以外に、得意な家事はありますか?

 

市原さん:

休みの日には必ず掃除をします。掃除機をかけ、床の雑巾がけをして、窓拭きもします。お風呂もカビが生えないようにしっかり手入れしなきゃという気持ちで磨いています。洗濯機も奥の方に糸くずやホコリが詰まっているので、ネジを外して分解してきれいにすることもありますし、コンロもバラして油汚れをしっかり取り除きます。

 

家をきれいに使い、価値を落とさないようにする。家事というより「家を守る」というそういう意味も含まれていると思っています。代謝も良くなるので、ちょうどいいトレーニングにもなりますよ(笑)

 

── ムダがないですね。リラックスにもなっていそうです。やはり、掃除ひとつをとっても、きちんとしているという印象を受けます。

 

市原さん:

ダラっとすることもあります。時間の無駄遣いがすごく好きなんです。予定も立てずに、テントを持って出かけて、何も考えずにボーッとする時間は最高です。そういう時間でも1人より誰かと一緒にいるほうが好きです。2日会わないと“久しぶり!”と思ってしまうほど友達の存在も欠かせません。コロナ禍で2年ほど会っていなくて、本当に寂しいばかりです。オンラインも試してみましたが、僕はやっぱり直接会って心を通わせたいタイプのようです。

 

── 以前のように会えるまでには、もう少し時間がかかりそうです。

 

市原さん:

現場に入る人間としては、自分の思いだけで行動するわけにはいかないので、今はじっと我慢です。「おいしい給食」の舞台、1986年は、もっと人が密だった時代です。地域のつながり、横の繋がりもしっかりありました。僕が子どもの頃は、夕食が天ぷらの日には、余分に天ぷらを揚げ、母から「これ全部配ってきて!」と言われ、同じ階の家に配り歩きました。すると「これ持っていきなさい!」って代わりに何かをいただいたりして。

 

今は、思うように人と触れ合えず、寄り添うことが難しいですが、作品を通して、人と人とのつながりや温もりを思い出していただけたらうれしいです。

 

PROFILE 市原隼人 / 俳優

1987年2月6日生まれ、神奈川県出身。2001年、岩井俊二監督作品『リリイ・シュシュのすべて』で映画主演デビュー。2004年、『偶然にも最悪な少年』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。主な出演ドラマは「ROOKIES」(08)、「WATER BOYS2」(04)、「カラマーゾフの兄弟」(13)、大河ドラマ「おんな城主 直虎」(17)など。映画は『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』(08)、『無限の住人』(17)、『空母いぶき』(19)、『3人の信長』(19)、『劇場版 おいしい給食 Final Battle』、(20)など。2021年は『ヤクザと家族The Family』、『太陽は動かない』、『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』が公開。近年は映像監督・写真家としても活動するなど多方面でマルチな才能を発揮し、活躍の場を広げている。