旬の野菜の効能や素材を生かし、体を健やかに保つためのレシピを提案している料理研究家・井澤由美子さん。10月に放送された『あさイチ』(NHK系)に登場し、卵を使ったお手軽時短レシピを紹介しました。

フワトロ食感の卵豆腐&フレンチトーストが簡単に

最初に教えてくれたのは、蒸し器がいらない「あんかけ卵豆腐」(2人分)。シンプルながらも、おかずにもなる一皿です。まずは深めのフライパンに、熱に強い木綿などの布を敷きましょう。その上に耐熱容器をのせ、容器の外側が3cm程つかるぐらいの水を入れて強めの中火で熱します。

 

次に耐熱容器に卵3個を割り入れ、塩小さじ1/2も投入。良く溶きほぐしたら水1カップ弱(溶き卵と同量)を加え、さらに混ぜ合わせてください。耐熱容器の周りの水が沸騰してきたところで弱火に。フタをして約15分加熱します。温めている間にしいたけやえのきなど、お好みの干しきのこ(20~30分間天日干し)をみじん切りに。干すことで、骨を元気にする作用があるビタミンDがアップします。

 

鍋に水1カップ、顆粒チキンスープの素(中華風)小さじ1、みりん大さじ2、醤油大さじ2、砂糖小さじ1/2を入れて煮立たせ、水溶き片栗粉(片栗粉大さじ1強、水大さじ2)も加えてとろみづけ。干しきのこ大さじ2~3を投入し、軽く混ぜ合わせましょう。火を消してみつば適量も入れればあんの完成。最後にフライパンで温めた卵に、熱々のきのこあんをかければできあがりです。

卵液につけ込まなくてOK! 忙しい朝食にぴったり

続いて紹介するのは、「香りフレンチトースト」(2人分)。まず食パン厚切り1枚を4等分にカットします。鍋に牛乳約250ml、レモン(国産)の皮好みの量、きび砂糖大さじ2、シナモンスティック1本を入れ、弱火で20~30秒煮立たせたらパンを入れて味を染み込ませてください。上下を返しながら20~30秒ほど煮込み、火を消します。

 

次にバットに卵1個を入れてフォークで溶きほぐし、牛乳が染み込んだパンを投入。両面に卵をなじませていきましょう。同時に余った牛乳はソースとして使用するので、弱火で煮詰めておきます。

 

いよいよ焼きの作業。フライパンでバター大さじ1を温めて溶かし、中火でパンを焼いてください。残った卵液も一緒に入れ、こんがり焼き色がつくまで加熱。お皿に盛りつけ、温めておいたミルクソース、きび糖などの砂糖適量を振りかければ完成です。試食したゲストの磯山さやかさんは、「フワフワ! トロットロ!」とその美味しさに感動した様子。レモン香る、大人も楽しめる爽やかなフレンチトーストです。

大根で!? おやつにもおつまみにもなる絶品餅

井澤由美子さんは、自身のInstagramでもさまざまなレシピを紹介。今回は、おやつにピッタリな「熱々もちもち大根餅」をピックアップ。大根を活用した、もっちり食感がクセになるおやつです。

 

まずは軽く水けをきった大根おろし1カップに、片栗粉大さじ3、塩・こしょう・鶏がらスープの素各少々を加えてミックス。具材として、鰹節や青のりを入れてもOKです。

 

あとは小判型に丸め、温めたフライパンにごま油大さじ1をなじませて焼くだけ。冷蔵庫に余りがちな大根も、アレンジ次第で立派なおやつになります。大根は、養生三宝の一つ。喉の不調を感じたときにもおすすめの野菜です。

 

食材の特徴を活かした井澤さんのレシピ。参考にすれば、料理がより楽しくなりそうですね。

文/牧野聡子 ※画像はイメージです
参照/『あさイチ』公式サイト「あんかけ卵豆腐」https://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/211012/recipe_1.html
『あさイチ』公式サイト「香りフレンチトースト」https://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/211012/recipe_2.html
井澤由美子公式Instagram「熱々もちもち大根餅」https://www.instagram.com/p/CVXurwnF04Y/