6月29日放送の『あさイチ』(NHK)では“余り野菜を生かす調理術”を特集。料理研究家&管理栄養士の伯母直美さんが登場し、余った野菜の消費に役立つ「ソフリット」というテクニックを紹介してくれました。
野菜の旨味を引き出せる「ソフリット」って?
そもそもソフリットとはみじん切りにした野菜を炒めたもので、様々な料理に野菜の旨味をプラスできる優れもの。さっそく伯母さん流の作り方を見ていくと、まず玉ねぎ1/2個、にんじん・セロリ各1/2本、エリンギ1本をみじん切りに。下ごしらえの手間を省きたい場合は薄切りでも大丈夫です。
続いて鍋にカットした材料を加え、サラダ油大さじ2を回しかけて中火で加熱してください。野菜がしんなりしてきたら弱火に切り替え、さらに5~6分炒めれば「ソフリット」の完成。時間をかけて炒めることで、たっぷりの旨味を引き出せますよ。
ソフリットを活用したチャーハン&スープ
ソフリットの作り方をマスターしたら、活用方法も知りたいところですよね。同番組の公式サイトには伯母さんが考案した「ソフリットのチャーハン」のレシピが掲載されているので、完成までの手順を見ていきましょう。
作り方は、はじめにチャーシュー60gを1cm角にカット。次にサラダ油小さじ2を熱したフライパンでチャーシューとソフリット大さじ5を炒めます。さらに温かいごはん400gを入れて手早く炒めたら、オイスターソース・しょうゆ各小さじ2、塩・こしょう各少々をイン。しっかり炒め合わせたら器に盛り、小口切りにした細ねぎ適量を散らせばできあがりです。
ソフリットはメインメニューはもちろん、スープの具材としても活躍。伯母さんの場合、卵スープとソフリットを組み合わせています。
作り方は、まず鍋に水2カップと洋風顆粒スープの素小さじ2を入れて加熱しましょう。沸騰したら、溶き卵2個分とソフリット大さじ4を投入。ひと煮立ちしたら塩・こしょう各少々で調味し、器に盛りつけましょう。仕上げにみじん切りにしたパセリ適量を散らせば完成です。
実際にソフリットを作って活用した人からは、「めちゃくちゃお手軽で便利!」「野菜の旨味がシミシミで最高」など好評の声が相次いでいました。
プロが実践する玉ねぎのみじん切り
「ソフリット」というワザを取り上げましたが、そもそもみなさんは“みじん切り”って得意ですか? もし手際よくカットできない人は、この機会にプロの切り方を覚えてみては?
飲食店経営&料理指導などをおこなう岩野上幸生さんは、自身のYouTubeチャンネルで「料理人歴18年の僕が教える【玉ねぎのみじん切り】」という動画をアップ。
岩野上さんの“みじん切りシーン”を見ていくと、まず玉ねぎ(半分に切ったもの)に対して包丁が底につかないよう刃を入れます。端まで切り、底の部分が繋がった状態になっていればOK。
次に玉ねぎの横側を体の方に向け、左右の側面に3か所ずつ切り込みを加えてください。後は垂直に包丁を入れながら端までカットし続け、大きさを揃えるため細かく刻めばみじん切り完了。刻む際は包丁を前後にスライドさせると、玉ねぎの繊維がつぶれにくくなるそうです。
余った野菜を効果的に使用するためにも、ぜひソフリット&プロのみじん切り術を参考にしてみてくださいね。
文/内田裕子
参照/『あさイチ』公式サイト「ソフリット」http://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/210629/recipe_4.html
『あさイチ』公式サイト「ソフリットのチャーハン」http://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/210629/recipe_6.html
『あさイチ』公式サイト「ソフリットのふんわり卵スープ」http://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/210629/recipe_5.html
岩野上幸生公式YouTube「料理人歴18年の僕が教える【玉ねぎのみじん切り】」https://www.youtube.com/watch?v=Uy2G-UAMPck