「よだれ鶏」という料理を知っていますか?これは四川料理のひとつで、よだれが出るほどおいしいことからこの名がついたといわれています。そう聞くと、食べてみたくなりますよね。
というわけで、今回はおうちでも簡単に作れるレシピをご紹介します。
本来はゆでた鶏肉に辛いタレをたっぷりかけて食べる料理ですが、こちらのレシピは、辛さを最後に好みで調整できるようになっています。また、電子レンジ加熱で調理の手間も省いているので、作るハードルも限りなく低く設定しました。
調理のポイントは、鶏肉がぱさつかず、しっとり柔らかくなっているかどうか。コツは、加熱前と加熱後にそれぞれひとつずつあります。
まず加熱前ですが、砂糖をしっかりともみこむこと。そして加熱後は、冷めるまでラップをとらずにしばらく放置すること。これで胸肉なのに驚くほどしっとり柔らかな食感になるんです。
あとは、食べやすく切って、特製のタレをかけていただきます。加熱した鶏肉を冷ます時間が十分取れないときは前日に仕込んでおくのがおすすめ。タレはねぎとにらがたっぷり入ったごまじょうゆ味で、一気に“よだれが出るほど”おいしくなります。
余ったタレは冷奴や卵かけご飯、そうめんやうどん、唐揚げなど、いろいろな料理に使えます。冷蔵保存し、2〜3日くらいで食べきりましょう。
材料(2人分)
- 鶏胸肉
- 2枚(皮つきで約500g)
- きゅうり
- 1本
- 長ねぎ
- 1/2本
- にら
- 1/2束
- A|酒
- 大さじ1
- A|砂糖
- 小さじ2
- A|塩
- 小さじ1
- B|おろしにんにく・おろししょうが
- 各小さじ1/4
- B|しょうゆ
- 大さじ3
- B|砂糖
- 大さじ1
- C|白すりごま
- 大さじ1
- C|酢
- 大さじ3
- C|ごま油
- 大さじ1
- D|七味・粉山椒・花椒
- 各適量(お好みで)
作り方
1. 鶏胸肉は冷蔵庫から出して30分ほど常温に置く。皮を取り除き、フォークで数か所刺す。耐熱容器に入れ、Aを上から順にもみこむ。ふんわりとラップをし、電子レンジ600Wで5分加熱する。裏返してさらに3分加熱し、ラップをしたまま冷ます。出てきた出し汁は大さじ2とっておく。
2. きゅうりはピーラーで縦に薄くスライスする。長ねぎとニラはみじん切りにする。
3. 耐熱容器に長ねぎ、ニラ、Bを混ぜ合わせ、ラップをして電子レンジ600Wで30秒加熱する。ラップを外し、Cと①で取っておいた出し汁を加えて混ぜ合わせる。
4. お皿にきゅうりを盛り、食べやすく切った①をのせ、③をかける。お好みでDをかける。
※鶏肉を切ったときに生っぽいところがあれば、切ったものをもとにもどして15〜20秒ずつ様子を見ながら追加で加熱してください。
取材・文/田川志乃 料理・スタイリング・撮影/田頭志保