ところが!!です。 「329日になったら、株価がずいぶん下がったんです」と加奈子さん。「おかしいなと思って調べたら、優待がもらえるのは331日ですが、権利確定のためにはその3営業日前に取得していないといけないと知りました。権利がつく日までに買わないと優待はもらえないから、私が見た株価下落時は権利落ち日で、優待をゲットして早々に売ってしまう人が多くて株価が下がっていたんですね」。 せっかく200株を購入したものの、あと一歩で300株分の優待の権利を逃した加奈子さん。この年は100株ぶんでもらえる1000円券を使って「玄品ふぐ」で人気のポン酢を購入し、「来年こそ、3980円のチケットでふぐを食べにくるぞ!」と心に誓ったそうです。

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失敗談・その③/憧れのリゾートホテル…お目当ては適用外!

誰もが憧れる高級リゾートホテルの会員権ですが、そのホテルに泊まれる株主優待券に目を付けたのが由紀さん(仮名)。「親戚が東急ハーヴェストクラブの会員権を持っていて、以前は毎年何枚か、宿泊利用券をもらっていました。でも親戚が亡くなり疎遠になり、今は宿泊利用券がもらえなくなってしまいました。 東急ハーヴェストクラブは全国に30か所ほどホテルを持っていて、113888円(ルームチャージ)~と、格安で泊まれるのが魅力。土日もこの金額で泊まれるから、子連れで夏休みに泊まると旅行代金がずいぶん浮くんです」。 そこで由紀さんは、ハーヴェストクラブの優待券がもらえる東急不動産ホールディングス(銘柄コード3289)を100株約85000円で購入しました。3月末、9月末の年2回、優待券が送られてくるから、これを使って夏休みと春休みに1回ずつ家族で旅行する計画です。