6月11日より公開の『驚き!海の生きもの超伝説 劇場版ダーウィンが来た!』。NHK人気自然番組『ダーウィンが来た!』の劇場版は、『劇場版 ダーウィンが来た! アフリカ新伝説』(2019)『恐竜超伝説 劇場版ダーウィンが来た!』(2020)に続く第3弾。今回の舞台は新種や不思議な生態が続々と発見され続ける“海”です。ダイナミックかつ神秘的な海に生きる生き物たちの“驚き”の姿が堪能できます。
CHANTO WEBでは本作に出演、そしてナレーターを務めるさかなクンにインタビュー! 作品の見どころや海の生きものを通して伝えたいこと、さかなクンが驚いたシーンなどを伺いました。
一生懸命生きる海の生き物たちに思わず涙腺がゆるむ…
—— 最初から最後までとても見応えがありました。
さかなクン:
さかなクンも、とてもワクワクしました。「見どころは全部!」でギョざいます!! 常に一生懸命生きている海の生きものたちが、子育てをして、家族を大切にして、命を守る姿、心温まるシーンもたくさん出てきますので、親子で観るのにぴったりの作品です。まさに、働くママさまには“すギョく”元気になる映画でギョざいます!
—— かわいい海の生きものもたくさん登場するので、小さい子どもたちも楽しめると思います。
さかなクン:
はい♪ ジンベエザメちゃん、ペンギンちゃん、アシカちゃんなど、お子様に大人気の海の生きものが次々にギョ登場しますので、心もはずみます♫ さかなクンは“フグちゃん”が大好きなのですが、今回の映画にはアマミホシゾラフグちゃんがギョ登場します。雄(おす)が少しずつ海底のお砂に溝を掘って大きな模様を完成させ、そこに卵を持った雌(めす)が現れます。巨大な海底のミステリーサークルのシーンはとっても感動的ですし、迫力満点で“すギョい”んです!! 海の生物はみんな愛おしいのですが、さかなクンはやっぱり“フグちゃん”に注目しちゃいます♪
—— 今回は60種もの生きものが登場するので、瞬きしている暇がありません!
さかなクン:
海は広大で、生き物たちはそれぞれの海の環境に合わせた暮らしをしています。大きさ、形、色、模様などに意味があることがよく分かります。また、今回は海の中だけでなく、ジェンツーペンギンちゃん、トビハゼちゃん、ユウレイガニちゃんなど、お水のお外でも元気な生きものたちもギョ登場します。ジャンプするムンクイトマキエイちゃんや、トビウオちゃんが海面を滑空する姿も見どころでギョざいます。
—— それぞれの生き物が一生懸命生きる姿に見入ってしまいます。
さかなクン:
みんな一生懸命生きていて、心がジーンとしますし、学ぶこともたくさんギョざいます。さかなクン自身も海に潜ってたくさんの生きものに会う機会はあるのですが、生きものの行動で貴重な瞬間に出会うことはなかなかありません。
例えば、小さい生きものが大きい生きものに食べられる瞬間、身を守るために飛んだり、跳ねたり、スミを吹いたり、隠れたり。生きものの最大の特長は、窮地に追い込まれないと見ることができません。だからこそ、そういう特別な瞬間がギュッと凝縮されているこの映画は“すギョく”贅沢だと思います。
—— たくさんの海の生きものに触れてきたさかなクンが、今、一番興味がある、会ってみたい生きものは何ですか?
さかなクン:
大好きなハコフグちゃんは何回会ってもうれしいです。誰も見たことない新種、未知なる生きものにあってみたいです♫。生きた化石と言われるシーラカンスさんの仲間は、これまでにインド洋コモロ諸島、インドネシアのスラウェシ島近海、そして、アフリカの南東部で発見されていますが、日本の海にいてもおかしくないと思っています。淡水域などに生息していたシーラカンス さんの仲間たちは恐竜さんたち同様、隕石衝突など何かしらの原因で絶滅してしまいましたが、海外の深い海と同じように日本の深い海のどこかに生きていたとしてもおかしくないのでギョざいます。いつか会ってみたいです。
懸命に生きる生き物はみんな美しい
—— 海の生きものを通して、さかなクンが伝えたいことを教えてください。
さかなクン:
お魚さんたちはもちろん、海にはさまざまな生き物がいます。人気者のイルカちゃん、ペンギンちゃん、クジラさん、ラッコちゃん、アシカちゃんだけでなく、目に見えない生き物もたくさんいます。微生物が海の水をきれいに浄化してくれるから、他の生きものが気持ちよく暮らすことができます。
クジラさんのような大きな生きものも、命がつきると海底に沈み骨となります。その骨を分解するという役目を微生物が果たす。実は、私たちが目にする生きものだけでなく、目に見えない生きものも縁の下の力持ちとして大切な役割を果たしているんです。
—— みんなが誰かの役に立っているのですね。
さかなクン:
藻さん、苔さん、海藻さん、サンゴさんなど、海にはいろんな生き物がいて、私たち人間の社会と同じような役割分担があります。アサリちゃんやハマグリちゃんは、食べて美味しいというイメージが強いですが、二枚貝ちゃんたちも水を浄化してくれます。ワカメちゃんやコンブちゃんはきれいになびいて、水中のリンなどを取り込んでくれます。サンゴちゃんだって、多くのお魚の住処や散乱場所になっています。
お魚は、人間だけでなく多くの海の生きものの食べ物になっています。食べられてしまう悲しさはあるけれど、だからこそ、食べられないように群れになったり、擬態したり工夫して必死に生きようとしています。一生懸命生きている生きものは、みんなキラキラ輝いて、きれいで、美しくて、かっこいいのでギョざいます。