この春、入園や入学を機に子どもが自分の手を離れるさみしさを感じた方も多いのではないでしょうか。

 

娘の保育園入園を通して感じたママの気持ちを描いた漫画が、ママたちのあいだで「泣ける」と話題になっています。

「子離れできそうもない母の話」

多くの人に支持された「子離れできそうもない母の話」を作者のりりーさんに許可をいただき、CHANTOWEBでも特別にご紹介させていただきます。

子どもを持つ親なら誰もがいつか経験するこの複雑な気持ちに多くの人が共感!漫画がSNSで公開されると、働くママからは「すっごく気持ちがわかる」「保育園に預けることが決まったとき、娘の顔を見ながら号泣していたのを思い出しました」などの声が集まり、入園を控えるママからは「息子と一緒に過ごせる時間を大切にしたい」という気づきのコメントもありました。

先輩のママに励まされ…”子どもが楽しく通える日が来るように見守りたい”

作者のりりーさんは、漫画公開時は復職を間近に控えた育休中のママ。

 

娘のほっぺちゃんが1歳になる10月に保育園の入園申請をするも、年度の途中入園は難しく落選。半年育休を延長し、片時も離れず過ごしていました。その後1歳半を迎えてから、改めて申請を出し、今年4月に入園となったそうです。

 

「無事に合格していてよかったと思う反面、娘と24時間一緒に過ごす日々にももうすぐ終わりが来るんだなと切なくなりました。そこからは、たくさんお散歩に行ったり、娘の好きなバスに乗ったり…娘との時間をより大切に過ごすようになりました。。娘も楽しんでいて、ああこうやってずっと毎日一緒に過ごしていけたらなと考えたりもしました」

 

子どもと一緒にいたい気持ちは大きかったものの、働くことの大切さもわかっていて…その葛藤は大きかったそう。

 

「今後子持ちの条件で新しく仕事を探すのも大変だから辞めてしまうわけにもいかない。一緒に過ごしたいけど、でもやっぱり仕事は辞められないから保育園に預けなきゃならない。この1年半ずっと一緒に過ごしてきた娘と離れるのが想像できず…さみしい切ない気持ちばかりが募っていました」

 

毎日眠る前に娘さんの顔を見て、ずっと感じていた気持ちを正直に漫画に表現し公開しました。すると、多くの人から共感コメントなどの嬉しいリアクションが!中でも保育園先輩ママたちの言葉に励まされたそうです。

 

「”うちの子も最初は泣いてばかりだったけど、今では保育園大好きです!”という声には何度も希望をもらいました!最初はみんな不安ですよね、大人だってそうだもの。でも、慣れればきっと娘も毎日楽しく保育園に通ってくれる日がやってくるはず…!!そうなれば、私ももうさみしくなんかないぞ!と、その日を目指して毎日ギャン泣きの娘を保育士さんにお願いしています」

 

入園を機に「娘には娘の人生がある」と考えてから、娘さんへの気持ちに変化も生まれています。

 

「今までは、”娘のために!娘が喜ぶなら!”と、私の生活も考え自体も全て娘中心に動いていました。でも、娘にも意思があって、更にそろそろ自分でなんでもやりたい時期に入って来つつあるので、私が手を出しすぎずにもっと見守るようにしないとなと思っています」

 

親子ずっと一緒の時期は手がかかって大変なことが多いものの、成長をすぐそばで見守っていけるかけがえのない時間です。一方、園や学校での遊びや学び、友達や先生との関わり合いなどさまざまな経験をするのも豊かな成長には不可欠ですよね。 子どもが新しい世界に飛び込む時には、安心して一歩踏み出せるように背中を押してあげるのも親の大事な役割。そう思うと、少しだけ切ない気持ちがおさまる…かも?

 

ほっぺちゃんの入園後、りりーさんも4月半ばに復職し、互いにいい変化があったのだとか…。次回、書き下ろしの漫画と共にお届けします!

 

りりーさん (Twitter@riri_hoppe Instagram@riri_hoppe_)

取材・文/阿部祐子