初の母親役に挑戦した中川翔子さん

映画しまじろう『しまじろうと キラキラおうこくの おうじさま』(公開中)で主題歌を歌い、エメラルダ女王役も務めている中川翔子さん。

 

しまじろうと誕生日が一緒で本作への参加は「運命!」と感じたそう。絵が得意な中川さんらしく、エメラルダ女王のキャラクターデザインからも役作りのアイデアを得ていたようです。

声の仕事は楽しい!性別も人生も種族も飛び越えられる

©Benesse Corporation1988-2022/しまじろう

── 試写では号泣したと伺っています。

 

中川さん:

超号泣映画でした。子どもたち、特にこれがファーストシネマになる子どもたちには一生思い出に残る作品ですし、言葉の大切さなど大人もハッとさせられることが描かれていて。

 

子どもも大人も成長できるきっかけになる素敵な物語に関わることができたことは、本当にうれしく思います。

 

しまじろうは誕生日が一緒という縁もあり、意識し続けてきた存在です。そんな運命のしまじろうと一生に残るお仕事ができると聞いて「来たー!」って叫んじゃいました(笑)。芸能生活20周年というタイミングで公開になったのも運命を感じずにはいられません。

 

── 初めての母親役、エメラルダ女王を演じた感想をお願いします。

 

中川さん:

母親役も「ついに来た!」という感じで本当にうれしかったです。

 

これまで人間じゃない生き物、アンドロイド、女神などいろいろな役をやってきましたが、母親役はすごく意識していたところがありました。自分に実際に子どもがいなくても、声の表現なら母親にもなれるとしみじみしたりして。

 

母親のときとは違う声を出すシーンもあるので、二つのキャラクターを演じているような気持ちでした。性別も人生も大きさも種族も飛び越えられる“声の仕事”はやっぱり楽しいなと、改めて感じました。

今のお母さん像ってすごく多様ですよね

── 役へのアプローチはどのようなものだったのでしょうか?

 

中川さん:

ポケモン映画でお姉さん役を演じたときに、設定がみんなの憧れのお姉さんだったので、お姉さんぽい声を作ってアフレコに臨みました。そこで音響監督さんに「すでに中川さんはお姉さんなので、そこにお姉さんらしさをプラスすると、もっとお姉さんになっちゃうので、そのままで」と教えていただいたことを思い出し、母親役だからといって母親らしさを作る演技は違うかなって。なので、今回は自然体を意識しました。

 

── とてもナチュラルでした。

 

中川さん:

今のお母さん像ってすごく多様ですよね。お家で3食ご飯作ってというお母さんもいますが、働いているお母さんも多いですし。

 

エメラルダ女王は旦那さんが早くに亡くなりパール王子を一人で育てているのですが、そこは自分の母親と重なりました。うちの母親も、日々忙しそうにしていたので。

 

でも、忙しいのに仕事から帰ってきたら一緒にゲームしてくれたり、預金崩してフロリダのディズニーランドに連れて行ってくれたりもして。何より、褒めてくれることがすごくうれしくて、一緒にいるのが楽しい母親だったので、それはそれでありだと思っています。寂しいと感じたことはありませんでしたから。

 

エメラルダ女王もすごく忙しく働きながらも、キレイでい続ける努力をしている。美容とか絶対ちゃんと意識していると想像して、無理に母親役というイメージをつけないよう、優しさと包容力が出れば良いなと思いながら演じました。

願っていれば叶うはず!宇宙と深海W到達を成し遂げたい

絵が得意な中川さんならではの分析も!

── 絵が得意な中川さんには、キャラクターデザインの印象も伺いたいです!

 

中川さん:

強さと美と逞しさを兼ね備えている人というのは、作画をひと目見たときにわかりました。

 

女王だからきっと周りの人がいろいろとやってくれるというのもあるけれど、頭身が高くて、髪の毛も巻いていて、肌艶も良くて、美容意識と清潔感がちゃんと伝わってきました。エステにもちゃんと行って、ダイエットにも気をつかい、ビタミンとか栄養のバランスも考えて、アボカドも食べているようなイメージです。私の勝手なイメージですが、美意識の高い人ってトマトとアボカドと納豆を食べている傾向があります。きっとエメラルダ女王も食べているはず(笑)。

 

仕事や家事で忙しいと、美容などに注ぐエネルギーが疎かになりがち。だけど、どんなに忙しくても、自分でちゃんとしている、そんな印象だったので真似したいと思いながら演じました。私が感じたイメージなので、実際の設定は違うと思うけれど(笑)。

 

これまで演じたキャラクターはすべてイラストを描いているので、近々描く予定です。意外とおでこが広くて童顔。顔のパーツが下の方についているから、結構難しそうだなって思っています。

 

── キラキラ王国の住人は「ビュン」とひとっ飛びで「キラキラ王国」に行けますが、中川さんが今、ビュンとひとっ飛びで行きたい場所はありますか?

 

中川さん:

ハワイと香港と木星です。あんなふうにビュンと行けるのがうらやましいです。パール王子ととりっぴいが雲に乗っていましたが、かなり激しく揺れていたので、行くならビュンとひとっ飛びを希望します。

 

いろいろな国でアニメソングを歌ってきましたが、コロナ禍でしばらく行くことができていないので、みんな元気かななんて考えたりすることもあります。早く会いに行きたいです。

 

アニメソングは日本語のままで歌っても世界で通じます。「空色デイズ」を全員が日本語で歌ってくれたときは、こちらが感動しちゃいました。

 

今回の映画しまじろうの主題歌を作詞作曲してくださったヒャダインさんとも「コロナが落ち着いたら、まずはハワイに行きたい!」ってよく話しています。パイナップルカクテル片手にファイヤーダンスを見るというベタな過ごし方をしたいって。当たり前だったことができなくなっているので、ベタなことこそ懐かしく感じたりします(笑)。

 

香港は大好きな国のひとつ。ちょっと行かないうちにだいぶ変わってしまったらしいのですが、変わる前を思い出しながら新たな香港の発見を楽しみたいと思っています。

 

宇宙に行きたいという夢はアニメソングを歌いたいという夢と一緒に、子どもの頃から抱いていたもの。潜水調査船・しんかい6500に搭乗し、深海5351mを経験した身として、人類史上3人くらいしかいない宇宙と深海W到達を成し遂げたい気持ちがあります。

 

願っていれば叶う気がするので、諦めずに思い続けたいと思います。目標は木星だけど、まずは宇宙で船外活動がしたいです。宇宙船のガラス越しではなく、船外に出て地球の輪郭の隣の闇の淵を見たいです。映画『ゼロ・グラビティ』で船外活動の描写を観たのがちょっとトラウマになるくらい怖かったけれど、ずっと夢見たことだから願い続けたいです。