NHK Eテレにて放送中のTVアニメ『宇宙なんちゃら こてつくん』。宇宙飛行士を目指すパイロット科1年生のこてつが通う宇宙アカデミーを舞台に、同じく宇宙を目指す仲間たちとの出会いから、アカデミーでの何気ない日常、夢に向かってがんばることの大切さを描く物語です。
CHANTO WEBでは、宇宙飲食科で宇宙一の料理人を目指し、宇宙食を勉強中のおたま役山口茜さんと、若い頃から宇宙に憧れている、こてつのおじいちゃん役山口勝平さんにインタビュー。本作で父娘初共演を果たした山口親子。原作の大ファンだというお二人に、作品の魅力や演じるキャラクターのお気に入りポイント、宇宙への想いなどを伺いました!
『宇宙なんちゃら こてつくん』スタンプを親子で愛用中!
—— お二人とも原作の大ファンと伺いました。
勝平さん:
にしむらゆうじ先生の描くキャラクターは、みんなすごくかわいいけれど、それぞれにちょっと毒も持っている。ヤンチャな部分もあって、すごくいきいきとしている印象です。にしむら先生のやさしい人柄がキャラクターから伺い知ることができるところも素敵だと感じています。「宇宙なんちゃら こてつくん」も連載が始まってすぐにハマってずっと好きな作品です。
茜さん:
最初からめちゃくちゃハマってたよね、お父さん(笑)。キャラクターのかわいさや一生懸命なところはもちろんですが、「うにぃ」とか「んにぃ」とか独特の擬音がたまらなく好きです。表情豊かなところもお気に入りで、LINEスタンプもにしむら先生ならではのものがたくさんあってよく使っています。
—— こてつくんのスタンプも登場しましたね。
勝平さん:
発売当日に早速買いました! じいちゃんが4つもあってウキウキで使っています。
茜さん:
発売日に父からプレゼントが来ていて、開いたらLINEスタンプだったんです(笑)。親子で同じものを送り合って楽しんでいます。
念願のおじいちゃん役で役の幅が広がった
—— 勝平さんのおじいちゃん役、すごく新鮮に感じました。
勝平さん:
僕自身、おじいちゃん役をいただくのは本当に珍しくて。とても楽しみながら演じています。
茜さん:
少し前から「おじいちゃん役、やりたいな」って言っていたタイミングだったから、すごく楽しそうに見えます(笑)
勝平さん:
これから役の幅を広げて行きたいと思っていたところでした。お父さん役もいいけれど、おじいちゃんとかいいなと。リアルなおじいちゃんよりは、アニメ『らんま1/2』で永井一郎さんがやっていた八宝斎のような、元気なおじいちゃんなら自分もできるんじゃないかと思い、虎視淡々とその機会を狙っていたところに、今回のお話をいただいて。しかも、大好きな作品だったので、願ったり叶ったりです。公私ともに、こてつを溺愛できるよろこびを噛み締めています。
—— おたま役を演じるうえで監督からのリクエストはありましたか?
茜さん:
元気な子で、考えていることも分かるけれど、ときどき「本当に話、聞いてる?」って感じる部分があるのがおたまの特徴です。なので、淡々と演じてほしいというリクエストはありました。力が入って気持ちを込めすぎないことを意識しています。
—— お互いの演技はもうご覧になりましたか?
勝平さん:
オーディション用のテープの声は聞いていますが、作品の中でどう演じているのかは、オンエアで観るのを楽しみにしているところです。
—— 大好きな作品なので一緒に観るのでしょうか?
勝平さん:
二人とも大好きな作品ですし、早く観たいから、リアタイする予定なので、多分一緒に観ることになるのかな?
茜さん:
そうなると思います。ちょっとドキドキもしますが。
勝平さん:
自宅での練習を覗き見したりもしています。娘の芝居をチェックするのではなく、動いているこてつたちを観たいからという理由です(笑)
茜さん:
V(映像)を観ているだけで癒されるので、練習もとても楽しいです。練習用のV には監督の声が入っていて、それがまたかわいいんです!
—— 自宅ではオープンに練習しているのでしょうか?
勝平さん:
オープンですね。大体リビングのテレビでやっているので。
茜さん:
今は、父はiPadやパソコンでやることも増えたけれど、昔はリビングのテレビしか練習場所がなかったから、父が練習を始めると「テレビ観れないな」なんて思っていました。
勝平さん:
占領しちゃってたね。ビデオとかの時代だったから。
アフレコを通して宇宙について学んでいる
—— 宇宙や宇宙飛行士と聞いてイメージするものは?
勝平さん:
男の子にとって宇宙は永遠に憧れの世界で、僕たちが子どもの頃、宇宙飛行士はヒーロー的存在でした。なりたいと思うけれど、なれるわけがない。ウルトラマンになりたいと思うのと同じくらい、永遠に憧れる対象というイメージがあります。でも、今はすごく宇宙が近くなってきていますよね。宇宙旅行も可能になり、月までは行けると思えるほど現実的になっていて。アフレコに参加したときにふと、自分が子どもだった頃と今での宇宙との距離の違いを感じて、すごくワクワクしました。
茜さん:
宇宙飛行士はすごくかっこいいイメージがあります。お父さんのようにウルトラマンほど遠い存在ではないと感じています。漫画やアニメでも宇宙を舞台にしたものもあったりするので、身近な気がします。でも、身近だからこそ、リアルだからこそ、簡単に「なりたい」とは口に出せない。小さい頃から目指してやってきた人、それこそこてつたちのようにそこに向かってがんばっている人がなるものだと思います。
勝平さん:
うんうん、確かにそうだね。こてつを通して、宇宙の話題には前より興味が出てきたよね。
茜さん:
原作のWEBまんがもそうだけど、アフレコをしていても勉強になることもたくさんあります。知っていそうで知らないこともいっぱいあると、よく思います。
—— ここまでのアフレコで一番驚いた宇宙の豆知識はありますか?
勝平さん:
月までの距離をグミの数で表現していたシーンです。月までの距離は長さ1cmのグミ約384億4000万個分だそうです。グミなので、イメージしやすいかと思ったら、やっぱり天文レベルで想像がつかずでした(笑)
茜さん:
「犬が宇宙に行ったことがある」というセリフがあったのですが、一緒にアフレコしていた先生も犬だし、生徒も犬だし、私の中では「宇宙=犬!」みたくなっています。豆知識じゃないですが(笑)