はじめての出産・育児は、わからないことだらけで不安になるもの。ネットの情報に振り回されて、何が正解かわからなくなってしまうことも…。そんな女性の心に刺さる、出産直後の不安を描いたとある漫画が、Twitterで話題を呼んでいます。

新人ママはとにかく不安…!

「長女を産んだ日の自分に会いに行った」

 

“今の自分がはじめて出産をした日の自分に会いに行く”という斬新なテーマで描かれたこの漫画。公開されると「痛いほど気持ちがわかります」「なんだか泣けました」と共感する人が続出し、4.1万人ものいいねがつきました。

作者のおやまさんは、現在4歳、2歳、1歳の3人のお子さんの育児真っ最中。3度の出産を経験していますが、はじめての出産当時を振り返るという漫画を描いたきっかけはなんだったのでしょうか。

 

「たまたま、普段から見ていたTwitterの育児アカウントで、新生児育児の大変さをみんながつぶやいていた時期があったんです。それを見ていて、自分も当時相当つらかったことを思い出し、漫画にしてみようと思いました」

 

家族や友人など、自分以外の第三者になぐさめてもらうのではなく、自分が自分をなぐさめるという設定がこの漫画のおもしろさ。

 

「Twitterでも自分のことをコミュ力がないと言っているんですけど、性格的に悩みや不安を周りに見せるのが苦手で…。結局自分で抱え込んで自分で解決するタイプなので、当時の自分を助けてあげたいと思ったときに、助けるのも自分というのはごくごく自然なことでした」

 

この漫画がこれだけ反響があるということは、不安やつらさを周囲に言えないでいる女性が、たくさんいるということの表れなのかもしれません。

 

また、育児のつらさを語ったリアルなエピソードの中にも、笑いのエッセンスを含んでいるところがおやまさんの漫画の特徴です。

 

「『長女を産んだ日の自分に会いに行った』の話もそうですが、暗く描こうと思えばいくらでも暗くできると思うんです。当時の私を振り返ってみてもなかなか暗かったですから…(笑)でもだからこそギャグテイストを盛り込んで、悲観的になりすぎないように心がけました。読んでいてクスッと笑ってもらえるような漫画にしたいですね。

 

小さな頃から漫画が大好きで、週刊少年ジャンプで連載されていた『ピューと吹く!ジャガー』などのギャク漫画も好きでした。そうした漫画の影響は受けているかもしれません」