笑顔がとっても素敵な三森すずこさん

 

映画『でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード』(公開中)で主人公の女の子・エミリー(CV.花澤香菜)に好意をよせる、同級生の男の子・オーウェンを演じている三森すずこさん。「感化されることが多かった」という本作を通じて、三森さんが考えたことを語っていただきました。

「自分を甘やかす時間も必要」

三森さんが「充実している!」と感じるのはどんなとき?

 

── 自分の意見をスピーチしたエミリーのように、三森さんが今、声を大にして言いたいこと、主張したいことはありますか?

 

三森さん:

たとえば誰かのSNSを見ると「キラキラした生活しているな」ってちょっとうらやましくなることがあります。でも、冷静に考えると、自分の生活もそれはそれで素晴らしいものなんですよね。切り取り方は下手だけど、毎日すごく楽しい生活を送っているし、それぞれが自分の人生を生きていればいい。人と比べて引けめを感じてしまうことはない、ポジティブに生きていたほうが人生お得!と主張したいです。

 

── 周囲と比較しないようにするためのコツなどはありますか?

 

三森さん:

SNSを見過ぎないこと。私の場合は、たまにスマホそのものを封印するようにしています。スマホからちょっと離れて、その時間で家族と会話したり、好きなドラマや映画を観たり、おいしいものを食べたりしているだけで、ものすごい充実している!と実感できます。気づいたら6時間くらいドラマを見ながらぐうたらしていることもありますが、そういう時間もとても幸せを感じます。

 

比較対象があると、「こんなことしている場合じゃない」って思うけれど、それなりにがんばっているんだから、自分をほめて、好きなものを食べて、ゴロゴロしている時間も大切だと考えるようにしています。

 

── 赤い子犬のクリフォードに一目惚れしたエミリーのように、三森さんが最近、一目惚れしたものはありますか?

 

三森さん:

スカートです。鯖と呼んでいるのですが、銀色でギラギラ光るスカートに一目惚れしました。もう30代なので、ちょっと浮いてしまう個性的な洋服よりも、無難なものを選びがちでなのですが、お店に入った瞬間に目にとまりました。

 

思いきって買ったはいいけれど、案の定、履いていく場所もなく、まだクローゼットに眠ったままです。ちょっと勇気はいるけれど、街中に暗い色の洋服が溢れ出した頃に、鯖を履いて出かける日を楽しみにしています。ウエストもゴムで、履きやすそうなのですが、かなり目立つと思います(笑)。

 

30代になって気持ちに余裕が出てきたそう

 

── 三森さんの笑顔の秘訣を教えてください!

 

三森さん:

悩みや心配ごとをひとりで抱え込まないことです。信頼できる家族、マネージャー、友達に相談して意見をもらうようにしています。実際には、自分で解決していることが多いけれど、人に聞いてもらうなかで答えが見つかることもあるし、何より、話すだけでスッキリしますよね。

 

一つ下の妹がいるのですが、子どもの頃からお互いのことをよく話しています。親友みたいな関係というのかな。たとえ、悩みごとが解決しなくてもいいんです。それぞれいろんな問題があるなって分かるだけでも気持ちが楽になるので。話せる存在が近くにいるだけで助かっているし、心強いです。

 

── 相談をするのとされるの、どちらが多いですか?

 

三森さん:

妹の場合は、されることが多いです。実は私、人の悩みというのか、話を聞くのがすごく好きなんです。みんながどんなことで悩んでいるのか知りたいという、ちょっと興味本意なところもあって(笑)。もちろん、私なりの解決方法は伝えます。

30代は計画的じゃなくてもいいかな

── フォロー体制も整った悩み相談で安心しました(笑)。キャリアに人生にちょっぴり迷子なケイシーおじさんも登場します。三森さんはライフプランをしっかり立てるタイプですか?

 

三森さん:

20代のころは、初めて出会う仕事も多かったので、「来年はこれに挑戦しよう」「次はこれがやりたい」という気持ちがいつもあった気がします。舞台からこの世界に入り、声優になって、ユニット活動もしていたので、20代は割と目標が立てやすかった気がします。その反動なのか、30代になったら計画的じゃなくてもいいかなと思うようになりました。新しいこと、挑戦してみたいことは20代にやり切った感じがあったので。

 

それこそ、20代のときは家にいると不安になるくらい仕事をしていたかったのですが、コロナ禍もあり、家でダラダラできる時間もかなり増えて「これもありかも!」と思うようになりました。

 

仕事仕事となるのもいいけれど、自分の好きなことやダラダラして自分を甘やかす時間も充実のためには必要だと感じています。ありがたいことに楽しい仕事にも人にも出会えているので、割と流されるように生きるのもいいんじゃないかな、なんて考えています。時間に余裕ができたことで、気持ちにも余裕ができた気がします。仕事、人に限らず、ひとつひとつの出会いに感謝することが増えました。

 

── ダラダラ時間も、上手に過ごせている感じです。

 

三森さん:

手抜きできることは手抜きしたいタイプなので(笑)。例えば掃除も、最近はロボット掃除機におまかせしています。掃き掃除だけでなく、雑巾がけもできるロボットもいるので助かっています。出かける前にはロボットが掃除しやすいようにイスなどもちゃんと移動します。あとはしっかりお願いね、って(笑)。

 

── 優秀な家電もどんどん登場していますしね。

 

三森さん:

でも、食器洗いは結構好きなので、手でやっています。疲れすぎて動けない、というときには食洗機にまかせるけれど、汚れた食器がキッチンからどんどんなくなり、きれいになっていくのを見るのが好きなんです。最後、ピカピカに拭きあげるところまでやらないと気が済まない(笑)。コンロも毎日ピカピカです。私、一点集中型なんだと思います。

 

PROFILE 三森すずこ / 声優、アーティスト

1986年生まれ、東京都出身。声優・アーティストとして数多くの作品で活躍。声優ユニット「μʼs」として紅白歌合戦にも出演。主な出演作は『ヒーリングっど?プリキュア』(キュアアース/風鈴アスミ)、『擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD』(雪村咲羽)、『白蛇:縁起』(白)など。エンディングテーマ「シュガーレス・キッス」を担当したTVアニメ『オッドタクシー』の時劇場版、映画「オッドタクシー イン・ザ・ウッズ」(二階堂ルイ)は4月1日公開。