妹が言い放った衝撃の事実と積年の想い。絶句、怒り…
「ところが妹は“大丈夫だから”と家にやってくる。でも、なんとなく変なんですよ。そこである日、“何か言いたいことがあるなら言って”と改まって問いかけると、彼女はそれから家に来なくなりました。母に尋ねると、“何があったかわからないけど、気にしないほうがいいわよ”と、のんびりした答が返ってきただけ。夫に話すと、なぜか夫がしどろもどろに…」
まさかとは思いましたが、「あなた、エリと何かあったの?」とカホさんは問いました。夫はさらに慌てて「別に」とカホさんを避けるように行ってしまいました。
「ピンときたんですよ、妹と何かあったのだ、と。翌日、妹を呼んで夫が白状したわよとカマをかけると、『お姉ちゃんは、私がどんな思いをして育ったか知らないのね』と言い始めました。彼女によれば、小学校でも中学校でも『カホの妹か。姉さんは美人で頭もよかったのに、おまえは…』と先生に言われていた、と。『親だってお姉ちゃんばかり可愛いがっていた、私はいつだって家族から仲間外れにされていた』と言うんです。驚きました」
カホさんの記憶では、妹は常に自由にふるまい、自分は長女だからと親に厳しく育てられたと思っていました。妹は、「お義兄さんを1回くらい貸してくれたっていいじゃない」と開き直りました。
「夫と妹は私が子どもを連れ帰ったその晩、我が家でそういうことになったそうです。なんとなく流れと勢いで…と妹は言いましたが、私はそれ以上聞いていられず、思わず彼女の頬を叩いていました」