ここ数年で劇的な進化を遂げている冷凍食品。特にコロナ禍の現在は、おうち時間を楽しむためのちょっぴり贅沢な商品が続々と発売されています。冷凍食品は「忙しいから仕方なく食べるもの」ではなく、「おいしいから積極的に食べたいもの」に変化しているんです。今回は、冷凍食品を語らせたら右に出る者はいないほどの情報通で知られる、冷凍食品ジャーナリストの山本純子さんにお話を伺い、2020年秋冬新商品の中から注目の8品を紹介します!

2020年秋冬の新作を食べ比べ!注目の冷凍食品8選

「ザ★®️から揚げ」/味の素冷凍食品

内容量:5〜7個(270g) 価格:429円(税込)※編集部調べ

「ガツンとしたから揚げが食べたいけど調理はめんどくさい…」というときに頼れる一品。何しろ冷凍食品のキングオブ男飯として定評のある「ザ★®️」シリーズ。「ザ★®️チャーハン」、「ザ★®️シュウマイ」に続く待望の第3弾として発売されました。最大の魅力は、1個約45gという超重量級のボリューム。秘伝のにんにく油と特級醤油、葱油に漬け込んだ特製ダレの香ばしい香りは、仕事に家事育児に忙しい日々の活力になります!

 

冷凍食品ジャーナリスト・山本さんのコメント

「衣はカリっとしていて、肉汁もたっぷり。香ばしいニンニクしょうゆ味がクセになるおいしさです。より衣をカリッとさせたい場合は、電子レンジで加熱した後数分待つか、オーブントースターで約3分焼くとよい仕上がりになります」

シェフの厨房®︎ 鉄板焼ハンバーグ/日本ハム冷凍食品

内容量:180g(90g×2個入り) 価格:300円(税込)※編集部調べ

画像は同商品を煮込んだ調理例です

冷凍ハンバーグといえば、沸騰したお湯に入れて20分ほど温めるという調理法が主流でしたが、こちらのハンバーグは、電子レンジで1個約2分加熱するだけ!手軽にハンバーグが食べられるとして注目を集めています。手軽だからといっても味には一切妥協なし。ナイフを入れれば、ジュワッと肉汁がしたたり、食欲がそそられます。ソースなしで販売されているので、そのままはもちろん、大根おろしとしょうゆで和風味にしたりとアレンジも自由。煮込みハンバーグにアレンジしても、中はふっくらジューシーに仕上がり、大満足の一品になります。

 

冷凍食品ジャーナリスト・山本さんのコメント

「家庭で調理することを前提に、ソースなしで販売されているのが特徴です。お好みで市販のソースをかけるのはもちろん、手作りハンバーガーを作ったりロコモコにしたりと、さまざまなアレンジが楽しめます」

国産鶏肉使用 肉だんご(プレーン)/ケイエス冷凍食品

内容量:400g 価格:343円(税込)※編集部調べ

たれが絡んだ味つき肉だんごが多い中、ありそうでなかったプレーンタイプの肉団子。味がついていないので、中華風以外の味つけで食べることができます。スープに具が足りない…カレーをもう少し肉増ししたい…そんなとき、ちょい足しでボリュームアップができちゃいます。鍋には凍ったまま入れればOKなのもお手軽ポイント。スープに入れると汁を含んで膨らみ、ふわっふわな食感になります。小さな子どもから年配の方まで、世代を問わず食べやすい商品です。

冷凍食品ジャーナリスト・山本さんのコメント

「肉団子を使った冷凍食品を多数発売しているケイエス冷凍食品が開発しているので、味は折り紙つき。国産の鶏肉を使用しているというのもポイントです。400gという大容量なので、冷凍室に常備しておけば、少し物たりないときの『肉増し食材』として大活躍してくれますよ」

青の洞窟GRAZIA 4種魚介のペスカトーレ/日清フーズ

内容量:1食(235g) 価格:473円(税込)※編集部調べ

画像は同商品にパセリを加えた調理例です

プレミアムパスタブランドとして女性を中心に人気の「青の洞窟」から、さらにその上をいく「青の洞窟GRAZIA」シリーズが登場!全3種類のなかでもイチオシの4種魚介のペスカトーレは、麺、具材、ソース、どれをとっても超一流。ぷりぷりとした弾力のあるパスタに魚介の旨味が詰まった濃厚なトマトソースがよく絡みます。特筆すべきはソースの旨味。家庭で再現するには手間暇かかる味を、レンチンで楽しめます。

冷凍食品ジャーナリスト・山本さんのコメント

「400円越えレベルという冷凍食品にしては強気のお値段設定ですが、冷凍食品だからこそできるゴロッとした具材が入っており、満足感十分。納得のおいしさです。容器がお皿になっているので、洗い物の手間もなく、そのまま捨てられるところもいいですね」

REGALO 芳醇クアトロフォルマッジ/日本製粉

内容量:1食(260g) 価格:321円(税込)※編集部調べ

肉厚で弾力があり、もっちりとした食感が人気のショートパスタ・リガトーニを使ったパスタシリーズの第2弾。4種のチーズを使用した芳醇でクリーミーなソースに、ブラックペッパーとナッツがアクセント。サルシッチャと呼ばれるイタリアンソーセージ風のミートボールも加わり、ボリュームも十分。濃厚なソースをまとったリガトーニ、塩けのきいたサルシッチャ、そこにナッツを加えた演出…!本格食材に、思わずうっとりしてしまうかも。

冷凍食品ジャーナリスト・山本さんのコメント

「卸売業者主催の新商品人気投票で、見事総合1位を獲得した話題の商品です。少し冷めていてもおいしいので、お子さんを寝かしつけた後、ゆっくり白ワインを飲みながら食べるのもいいですね」

わが家の麺自慢 野菜を食べる中華そば/ニッスイ

内容量:1食(365g) 価格:311円(税込)※編集部調べ

野菜不足に悩む現代人のニーズに答えてくれる冷凍食品が登場!1食で1日に必要な野菜の1/2を食べられるので、手軽に野菜不足を解消することができます。具材はキャベツ、ほうれんそう、もやし、にんじん、たけのこ、たまねぎ、ねぎ、きくらげの8種類。これだけの野菜が一度に食べられるなんてうれしい限りですよね。鶏がらスープに2種類のしょうゆを合わせて作られたやさしい味わいのスープは、体が芯まで温まります。

冷凍食品ジャーナリスト・山本さんのコメント

「とにかく野菜がたくさん入っているので、ヘルシー志向の人にもぴったり。冷凍食品では栄養が摂れないというネガティブな意見も耳にしますが、そんなことはありません。なぜなら、急速冷凍は食品の組織を壊さず保存するテクニックだから。組織が壊れていないということは、調理した食品の栄養はそのままなのです。もちろん、表示に従って解凍調理することがポイントです。野菜不足を感じている方はぜひ、冷凍野菜や野菜たっぷりの冷凍食品を食生活に取り入れてくださいね」

今日のおかず きんぴらごぼう/ニッスイ

内容量:42g×2個 価格:213円(税込)※編集部調べ

小鉢1皿分ずつに小分けできるトレーつきで、お弁当ではなく家庭で食べることを想定して作られたきんぴらごぼう。服部学園服部栄養専門学校監修で、柔らかいのにシャキシャキの歯応えも残した一級品の味わいです。しっかり食物繊維が摂れて、体に優しい1品は、「今日の献立、野菜不足かもしれない…」「あと1品副菜が欲しい!」そんな悩みを解決してくれる、忙しい人の救世主!

冷凍食品ジャーナリスト・山本さんのコメント

「最近は、主菜は手作りして副菜は冷凍食品を利用する人が増えています。1品冷凍食品で簡単に作ることができると、メイン料理に手をかけてこだわった料理を作ることができるので、バラエティ豊かな食卓が楽しめますよ。もちろんメインを冷凍食品にして、サラダなど副菜をササッと仕上げてもOKですね」

いろいろ使えるピリ辛肉そぼろ/ニチレイフーズ

内容量:140g 価格:213円(税込)※編集部調べ

冷凍調味料という新ジャンルの冷凍食品。豆板醤と花椒のシビれる辛さと、オイスターソースのコクのある旨味を合わせた、クセになる強めの辛さです。ゴロッとした大きめのひき肉は満足感も十分。ご飯の上にのせてピリ辛そぼろ丼、サラダチキンにかけてよだれ鶏風に、そしてラーメンにのせれば本格担々麺のできあがり。豆腐にのせて即席おつまみにしても。大さじ約12杯分の内容量は、坦々麺4人前の分量。活躍の幅が広いので、常備しておきたい一品です。

冷凍食品ジャーナリスト・山本さんのコメント

「あとのせで辛さが調節できるので、家族で辛さの好みが違っても自分好みに味の調節ができるのが最大の利点。商品はチャック付きの保存袋に入っているので、そのまま保存できます」

 

 

これからは、日々の献立に賢く冷凍食品を取り入れる時代。手軽に食べられるプロの味を求めて、早速冷凍食品売り場へ足を運びましょう!

 

PROFILE 山本純子さん

冷凍食品ジャーナリスト。WEBメディア「冷凍食品エフエスプレス」編集長。記者として冷凍食品の報道に携わり39年、冷凍食品のプロフェッショナルとして、TBSテレビ「マツコの知らない世界」、日本テレビ「ヒルナンデス」、NHK「あさイチ」などテレビ出演多数。おいしくて楽しい冷凍食品の魅力や情報を発信している。

文/上野真依 フードコーディネート・撮影/田頭志保 ※画像はすべて、商品を使用した調理例です