「自分らしく」働ける職場の環境整備と、「子どもらしく」生きるための支援にも注力
平山さん:
私たちは、三つ目の「公平性とインクルーシブ」の実現のため、性別や年齢、国籍にかかわらず、ありのままの自分でのびのびと働ける職場を世界中で展開しています。現在、男女間の給与格差を是正し、すべてのリーダーシップポジションにおける男女比率を50:50にすることを目指しています。
── 前回インタビューさせていただいた志村さんからの話からも、「自分らしく働く」ことができる環境だということが伺えました。
平山さん:
働く環境作りに加えて、子どもたちにとっても遊びの時間や場所が平等に与えられるよう、さまざまな取り組みをしています。毎年開催している「Let’s Playキャンペーン」もその一環。世界中の子どもたちがデザインしたイラストをコンテストして、選ばれたイラストをぬいぐるみとして商品化し、その売り上げを世界中の子どもたちに役立つような施策に寄付しています。
昨年度は、足立区立亀田小学校の図書館の改装に、イケアの商品やサービスを寄贈させていただきました。
このようなさまざまな取り組みやサービスを展開することで、2030年までに10億人の人々にインスピ―レーションを与え、より快適な暮らしを実現することが現在の目標です。
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製品の素材や梱包資材、食品や食器、独自アプリの開発、働き方など、多方面からサステナブルアクションを提案してくれるイケア。SDGs、サステナビリティ…引いて見れば難しいようにも聞こえるこの課題を、身近に感じさせてくれるイケアの取り組みは、社会全体をサステナブルな暮らしへとリードしてくれることでしょう。
取材・文/佐藤有香