ATMよりネットバンキングは3600円得する?
しかし、給料日はどの銀行もATMも混雑するものです。その上、ネットバンキングならば1回数百円かかる振込手数料が安くなったり無料になったりするケースもあります。
仮に、銀行やATMなどで毎月300円の振込手数料を払っていたら、1年で3600円損していることになります。ネットバンキングを使えばその分節約できるわけです。
2番目に多い理由は「セキュリティなど安全性に不安がある」でした。ネットバンキングの口座番号やパスワードを盗み出すフィッシング詐欺や、お金を盗み出すウイルスなどの存在も知られています。
これを防ぐには、たしかに多少の自衛が必要です。たとえば、ウイルス対策ソフトを利用すること、怪しい画面に情報を入力しないこと、万が一被害にあった場合にすぐ金融機関に連絡することなどは、意識する必要があります。
ただ、ネットバンキングでなくても自衛は必要です。通帳やキャッシュカード、暗証番号の管理をしていることを考えれば、同じではないかと思います。
もっとも、ネットバンキングのサービスを提供する銀行側も、不正防止の対策をしています。ログイン時に複数の鍵を必要とする「二段階認証(二要素認証)」、数十秒など、短期間しか利用できない「ワンタイムパスワード」、普段と違う端末からのアクセスを知らせる「リスクベース認証」など、さまざまな仕組みが導入されています。どうしても心配であれば、こうした方法を複数用意している銀行を選ぶといいでしょう。
実際問題として銀行も経営が厳しく、店舗や行員を減らしたり、ATMをなくす動きがあります。そのような流れがある以上、今からネットバンキングを使えるようにしておくのは、サービス利用者としては賢明だと思います。