前回の「
」で、災害時に役立つ情報や、防災意識を高める情報発信への思いについて語ってくれた警視庁警備部災害対策課の村田さん。今回は、断水時への備えに対するお話をご紹介します。
——被災時に水を確保する難しさを実感している、とのお話がありました。やはり家庭で水はある程度備えておいたほうがいいのでしょうか?
警視庁警備部災害対策課 村田さん(以下、災害対策課 村田さん):
そうですね。私自身が被災地に行って災害支援をしたとき、水の必要性、重要性をものすごく実感しました。蛇口をひねるだけで水が出る、というのはとても幸せなんだな、と。
被災地で改めて水を確保することは、非常に難しいことです。また断水、という状況は戸建て一つだけの問題ではありません。集合住宅や地域全体が断水してしまいますよね。
そういった状況で「自分だけ!」というやり方はできないでしょう。やはり家庭で水はある程度の備えが必要になると思います。
飲み水以外では、お風呂の水を捨てずにためておくと、緊急時にトイレを流す水として使えますよね。そういった日常生活に負担のないかたちでの備えは、家庭でやりやすいのではないでしょうか。
——被災時は水が貴重になるんですね。無駄にしないように使うにはどうしたらいいでしょうか?
災害対策課 村田さん:
ペットボトルの水で手などを洗うとき、そのまま傾けると水が大量に流れ出てしまいます。なので出る水の量を調整する必要があるんですね。ペットボトルに小さな穴を開けて、簡易的な水道として使う方法をツイートしています。2リットルの水でどの程度手を洗ったりできるのか、など試しておいてもらいたいですね。
災害対策課 村田さん:
ペットボトルに水が残った際は、穴の部分を上に向けて水がこぼれないようにするなど、注意する点も紹介しています。
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災害現場を経験した村田さんが語る「被災時に水を確保することの難しさ」「被災時の水の貴重さ」。災害が起こったあとで水を確保することは難しい、との話を踏まえて、水は家庭で備えておくことが肝心といえそうです。
参考/家庭での水の備え方「定期購入」:https://twitter.com/MPD_bousai/status/1312906200711786496
ペットボトルを使った簡易水道の作り方:https://twitter.com/MPD_bousai/status/1065017725183881216
取材・文/前嶋みどり