産休・育休がリスクになる厳しい現実

——ブランクを持つことのリスクが、以前よりもずっと大きくなっている。

 

朝生さん:

もしくは、各自がブランクをどう過ごすかが問われる時代になってきている、ともいえるでしょう。

 

ただ無為に過ごすのではなく、自分のスキルをどう棚おろしするか、環境と相談しながらどのように復帰していくかを自分なりにプランニングしていく。それがキャリアの分かれ道になる可能性も大いにあります。

 

もちろん、企業側にも復帰した人材をどのように活かしていくか、といった責任と工夫が求められることは間違いないでしょう。

 

 

年代と比例して正規雇用率は下がり、ブランクが長引くほど不利に働く…。それが厳しい現実としてある一方で、「産む体」を持つ女性にとって産前後のブランクはどうしても避けられません。また、人によっては出産の後遺症や、産後のホルモンバランスの乱れによって、自分の意思とは無関係に日常生活が送れなくなることも。

 

そこでオピニオン特集第2回は、働き方にも支障をきたす妊娠中から産後にかけての女性の体の変化について、産婦人科医の対馬ルリ子先生にお話を伺います。

 

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PROFILE 朝生容子さん

オフィス・キャリーノ代表、キャリアコンサルタント/1988年、慶応義塾大学卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)入社。人材開発部門にて若手社員育成、女性活躍推進に従事。その他、マーケティング、経営企画等に従事。99年に社会人向け教育機関(株)グロービスに転職。2012年に独立。年間、200名以上のキャリア相談実績あり。「ダイバーシティ&インクルージョン研究会」発起人。

 

文/阿部 花恵 イラスト/えなみかなお

※1 労務ドットコム https://roumu.com/archives/103688.html

©CHANTO調べ 調査期間:2020年9月18日~2020年9月22日 調査対象:0~22歳の子どもがいるCHANTOモニター89人