帰宅前の「あれ買っておいて」や、急な子どもの習い事代の立替など、気づいたら自分ばかり払っている。しかも、「このお金を家計からにして」とはなぜか言いにくい。そんな悩みを抱える夫婦もいるようです。小さいことだけど、この不条理、どうすれば解消できる? 家計再生コンサルタントの横山光昭さんに聞きました。
共有財布は多めに入れておくとトラブらない?
「なんで家族みんなで食べるものを、自腹で払わなくてはならないのかな…」。夫婦のどちらかがそんな不満をためるのは、家庭のどの支出を誰がどう支払うかがあいまいになっているからです。
例えば「固定費の支払いは夫、変動費の支払いは妻」のようなざっくりした分担にしていると、負担の不公平が生じ、不満が生まれる場合があります。そんな不満を減らすためには、まず、家族で共有の財布を作ることが大事です。
お互いが、毎月、一定の金額を共有の財布に入れるようにします。個人で使うもの以外の必要な支出に関しては、すべてそこからお金を出していきます。仮に共有の財布が空になってしまい、立て替え払いが発生したら、翌月はもう少し多めに入金するようにします。そうすれば、 不公平なことはなくなるでしょう。
一方で、個人的な消費に関しては、共有の財布から出さずに、必ず、自分の小遣いから出すというルールも必要です。
横山家はそれを徹底していて、ガムのような個人的に食べたいものに関しては、必ず自分で払うようにしています。私が外出中の娘に何かを買ってきてもらうのを頼むときは、その場でLINEPAYで送金し、精算するようにしています。