対照的な考え方で息子の帰りを待つ両親
殺人事件に関係している可能性がある息子の帰りを待つ両親。「帰ってきてほしい」「無事でいてほしい」という思いは同じですが、それぞれの思いには違いがあります。母親は「たとえ犯人であっても、会いたい。無事に帰ってきてほしい」と願い、息子を守りたいという強い気持ちとある覚悟のような表情を見せます。一方の父親は「殺人などするはずがない」と息子の無実を強く信じ、そして、周囲にもそれを訴えかけるのです。
捜査中の事件であっても報道されれば、世間が放っておくはずはありません。連日、自宅前にはマスコミが押しかけ、ネット上ではさまざまな噂が飛び交います。父親の仕事は次々とキャンセルされ、家族の「理想の家」には落書きなどの嫌がらせも。受験を控えた妹にも精神的な不安が襲いかかります。交錯する家族の思い、そして家族がたどり着く真実とは……。