ジュースで薬を飲むこ

一般社団法人薬局支援協会・代表理事で現役の薬剤師でもある竹中孝行さんが、お子さんや自分の薬に関する困ったこと、悩んでいることに対してお答えします。

オレンジジュースで飲む時は注意が必要!

薬は、お水、もしくは白湯で飲むのが適切ですが、小さなお子さんで問題なく飲めるケースは少ないでしょう。薬を飲むのが苦手なお子さんの場合、粉薬をジュースなど好きな飲み物に混ぜて服用しても問題ありません。

 

混ぜる場合には、薬を飲ませる直前に1回分だけを用意し、作り置きはしないでください。また、混ぜる量はできるだけ少なくし、飲み切れる分だけにしましょう。薬によっては、混ぜることで、逆に苦味が増してしまう場合や飲み合わせが良くないものもあるため注意が必要です。

 

例えば、一部の苦味が強いような薬は、薬の表面を甘みのあるものでコーティングしています。柑橘系のジュース(オレンジジュースなど)や、乳酸菌飲料など酸っぱいものと混ぜてしまうとコーティングが溶けてしまい、苦味がより増して、飲みづらくなってしまうことも。

 

また、一部の抗生物質は牛乳と相性が悪かったり、グレープフルーツジュースとの飲み合わせで薬の効果に影響を与えてしまう飲み合わせもあります。そのため、飲み合わせで問題ないか、または、よりお子さんが飲みやすくなるジュースなど、事前に薬剤師に相談すると良いでしょう。

 

薬局やドラッグストアで販売されている服薬補助ゼリーを活用することもおすすめです。薬を飲ませるために開発された味つきのゼリーで、相互作用の心配がないことや、子どもが好きな味の種類も豊富でとても飲みやすくできています。

 

最近の粉薬でいえば、ストロベリー、バナナ、フルーツ風味など様々な味が使われており、飲みやすくできているものも増えてきました。意外と好んで薬を飲めるお子さんも多いです。

アイスと一緒に飲ませるのはどう?

もちろんアイスの摂り過ぎはよくありませんが、アイスと一緒に薬を飲ませても問題ありません。アイスの冷たさで舌が冷え、一時的にお薬の味を感じづらくなります。

 

アイスと混ぜる場合にも、混ぜる量はできるだけ少なくし、食べ切れる分だけにしましょう。

 

食べ物との飲み合わせで他に注意すべき点としては、ミルクやごはんなどの主食に混ぜること。 苦い薬の味が想起され、ミルクやごはんなどの主食が食べられなくなってしまう可能性があるからです。薬を食べ物と混ぜる場合は、万が一嫌ったとしても問題がない食べ物にしましょう。

 

※専門的な知識に基づき解説をしています。ただし、例外もあり、個別のケースは必ずかかりつけ医や薬剤師にご相談下さい。

 

文/竹中孝行