コロナショックによって、これまでと同じような生活は難しいと言われています。マスクをしないと外出するのが不安になったり、人との距離を取らないといけないなど、知らず知らずのうちにストレスをためがちに。
そんなイライラや不安を取り除ける、メンタルに効くツボを押して、気持ちをリセットしましょう。鍼灸美容研究所こきゅう南青山の院長・広瀬志帆さんにお話を伺います。
PROFILE 広瀬志帆さん
心に効く、リラックスするための3つのツボ
★百会(ひゃくえ) 不安な気持ちを落ち着かせる
●ツボの位置・押すポイント
頭のてっぺんにあるツボ。左右の耳を結んだ線と、頭の正中線を通る線が交わり、少しくぼんだ部分にあります。握ったこぶしの中指の第二関節でコンコンと軽く3回叩きましょう。
●ツボ押しの効果
百会は、手足の「陽」の経絡を統一している重要なツボで、百会がある経絡は腰から背骨、そして頭を通る「督脈」のうえにあります。背骨は自律神経がとおる場所なので、このツボを押すことでストレスを左右する自律神経を整え、気持ちを落ち着かせる効果があります。
また、ツボ押しする際は「これからツボ押しを始めるよ」と脳にあいさつする感覚で最初にここを刺激するといいでしょう。天気が悪く、気分が沈みがちな日もここを叩くのがおすすめです。
★太衝(たいしょう) イライラを鎮める
●ツボの位置・押すポイント
足の親指と人差し指の間の、骨の合わせ目のところにあるツボ。息を吸って吐きながらゆっくりと1、2、3と数えてツボを押し込みます。これを左右5回行ってください。
●ツボ押しの効果
太衝は、イライラした気持ちを落ち着かせるのに効果抜群のツボです。怒っているときは、頭に血が昇っていて、足元は冷えている状態だといえます。だから、熱をおろしてあげるイメージでツボを押していくといいでしょう。
★陰陵泉(いんりょうせん) 寝つきをよくする
●ツボの位置・押すポイント
すねの内側に沿ってまっすぐなぞり、膝の下の方で凹んで指が止まるところにあるツボ。
親指を当て、骨の下に向けて押します。息を吸って、吐きながら1、2、3とカウントしてツボを押し込みます。えぐるようにグリグリと押すのがポイント。これを左右5回繰り返します。
●ツボ押しの効果
ストレスや心配事であれこれ考えると、眠れなくなってしまうことも。陰陵泉は三陰交のある経絡上にあるツボです。また、落ち着きと潤いを与えてくれる「陰」がたくさん生まれる部分でもあり、寝つきをよくする効果があるといわれています。
押しているツボと反対側の肩を回すと、肩こり緩和の効果も。