育児に悩むママ

コロナショックによって、これまでと同じような生活は難しいと言われています。マスクをしないと外出するのが不安になったり、人との距離を取らないといけないなど、知らず知らずのうちにストレスをためがちに。

 

そんなイライラや不安を取り除ける、メンタルに効くツボを押して、気持ちをリセットしましょう。鍼灸美容研究所こきゅう南青山の院長・広瀬志帆さんにお話を伺います。

 

PROFILE 広瀬志帆さん

はり師・きゆう師。(有)鍼灸美容研究所 こきゅう南青山院長。自身の体調不良がきっかけで、銀行員から鍼灸の世界へ転身。現在は、90%以上が1年以上リピート来院する「こきゅう南青山」の院長を務めている。施術は、首肩こりから美容・体質改善・妊活・アンチエイジング・不眠など心のトラブルまで幅広く対応。年齢を重ねることで変わる、ライフステージに合わせた施術が評価されている。

 

心に効く、リラックスするための3つのツボ

★百会(ひゃくえ) 不安な気持ちを落ち着かせる

●ツボの位置・押すポイント

頭のてっぺんにある

ツボ。左右の耳を結んだ線と、頭の正中線を通る線が交わり、少しくぼんだ部分にあります。握ったこぶしの中指の第二関節でコンコンと軽く3回叩きましょう。

 

●ツボ押しの効果

百会は、手足の「陽」の経絡を統一している重要なツボで、百会がある経絡は腰から背骨、そして頭を通る「督脈」のうえにあります。背骨は自律神経がとおる場所なので、このツボを押すことでストレスを左右する自律神経を整え、気持ちを落ち着かせる効果があります。

 

また、ツボ押しする際は「これからツボ押しを始めるよ」と脳にあいさつする感覚で最初にここを刺激するといいでしょう。天気が悪く、気分が沈みがちな日もここを叩くのがおすすめです。

 

★太衝(たいしょう) イライラを鎮める

●ツボの位置・押すポイント

足の親指と人差し指の間の、骨の合わせ目のところにある

ツボ。息を吸って吐きながらゆっくりと1、2、3と数えてツボを押し込みます。これを左右5回行ってください。

 

●ツボ押しの効果

太衝は、イライラした気持ちを落ち着かせるのに効果抜群のツボです。怒っているときは、頭に血が昇っていて、足元は冷えている状態だといえます。だから、熱をおろしてあげるイメージでツボを押していくといいでしょう。

 

★陰陵泉(いんりょうせん) 寝つきをよくする

●ツボの位置・押すポイント

すねの内側に沿ってまっすぐなぞり、膝の下の方で凹んで指が止まるところにあるツボ。

 

親指を当て、骨の下に向けて押します。息を吸って、吐きながら1、2、3とカウントしてツボを押し込みます。えぐるようにグリグリと押すのがポイント。これを左右5回繰り返します。

 

●ツボ押しの効果

ストレスや心配事であれこれ考えると、眠れなくなってしまうことも。陰陵泉は三陰交のある経絡上にあるツボです。また、落ち着きと潤いを与えてくれる「陰」がたくさん生まれる部分でもあり、寝つきをよくする効果があるといわれています。

 

押しているツボと反対側の肩を回すと、肩こり緩和の効果も。