30代の働くママはとにかく忙しい!しかも、肌の状態も似合うメイクも、20代とは徐々に変わってきています。気づいたら、シワもシミもくすみも気になるし、なんだか目元にハリがなくなって寂しい。どうにかしなきゃ——と薄々危機感を感じているのに、なんとなく見て見ぬフリをしていませんか?
でも、生きていれば、年をとっていくのは当たり前。外見が少しずつ変化していっても、女性をキレイに魅せられるとっておきの魔法が“メイク”なんです!
今回は、今まで1万人以上の女性を指導してきた“メイクアップ博士”として、悩める30代女性に「年相応の美しさを身につけるノウハウ」をお届けしたいと思います。
漠然と続けてきた自己流のスキンケアとメイクを、“もう一度じっくり見直す”特別講座です。1日1テーマに絞って、基本から詳しく解説しますよ!
3日目のテーマは「フェイスパウダー」。
ファンデーションだけでベースメイクを終わらせてはダメ!フェイスパウダーをひと塗りするとメイク持ちがアップするうえ、毛穴をなかったことにする効果もあるんです。毛穴レスなきめ細かい肌になれるパウダー使いを紹介します。意外と知られていない!フェイスパウダーって実はおトク!
フェイスパウダー、意外と使っていない人が多いようです。でも実は、ベースメイクの最後にひと塗りするだけで、①UV効果、②化粧崩れ予防効果、③毛穴をカバーしてきめ細かい肌に見せる効果、という3つの嬉しい効果が期待できる、とってもおトクなアイテム。
ただ、つけすぎるとマットで厚塗りの“古めかしいメイク”に見えてしまうし、逆に少なすぎても十分な効果が得られません。
濃くもなければ薄くもない、ちょうど良い加減が何より大事なポイント。そのために、ブラシの選び方や塗り方をマスターしていきましょう。
フェイスブパウダーにも、肌色、ピンクやブルーといった色つきのものがありますが、TPOを選ばず毎日のナチュラルメイクに便利なのは、色がつかない透明タイプです。
また、時間に余裕のあるときは、フェイスパウダーのあとにハイライトを加えてみてください。目の下のクマやくすみが一瞬でパッと明るくなって、顔に元気が蘇ります。ランチ後の化粧直しにもおすすめですよ!
フェイスブラシの使い方
おすすめのフェイスブラシは…
フェイスパウダーには大きなブラシを使うのが鉄則。小さいとムラづきしたり、毛穴落ちの原因になるのでNG!!
必ず多めで毛がふわふわと柔らかいものにしましょう。
粉をつけるときは垂直に立てて、毛先全体に粉がつくようにします。力を入れずに、そっと毛先をつけてみてください。
フェイスパウダーの塗り方
①ブラシにパウダーをとり、余分な分を落とす
これはつけすぎです!このまま塗ってしまうと厚塗りに…。
これくらいの量まで減らします。少なく見えますがちょうどいい量です。
②あご先からスタート
下から上にくるくると、大きく円を描くように外側に回します。頬や額も同じように中から外に円を描いていきます。鼻は眉間から鼻先に向かって縦方向、口元と目元は中か外に向かって横方向に動かしましょう。
③目の下の“逆三角地帯”にシャンパンカラーのハイライトを
お疲れ顔に一瞬ではつらつとした雰囲気に変身させるハイライトは、忙しいワーママの“元気顔”キープに役立つ、頼もしいアイテムです。
ハイライトを塗るときに使うのは、小さめのブラシがおすすめ。大きなブラシでハイライトを塗ると、光る部分が大きくなるので、そのぶん顔が大きく見て逆効果になってしまいます。ご注意を!
親指ほどの大きさが目安です。
これくらいの少量を筆先に取りましょう。ハイライトをブラシにとって、ティッシュか手の甲で軽くなじませて余分な粉を払うと、つけすぎて光りすぎる失敗がありません。
下まぶたの目尻から目頭に向かって、まつ毛の生え際に添うように、目の下のラインに沿ってのせていきます。
左右にブラシを動かしながら、目の下の“逆三角地帯”限定で塗ります。いちばん下は、チークにかかるくらいの位置が目安ですよ。
なんでも“過ぎたるは及ばざるがごとし”で、光りすぎはNG。ほんのりツヤが出る程度に塗るのが、ナチュラルに見せるコツです。
「テカリじゃなく、ほどよいツヤが欲しい」という働くママのお悩みを解決してくれるハイライト。今まで使ったことがないという方はこれを機にぜひ試してみてくださいね。
次回は、30代をすぎた大人の女性に絶対に必要な「チークの基本」について解説します!
文/福井美余 撮影/千葉太一 モデル/石川理咲子(スペースクラフト)