コロナ禍の長引く自粛生活や、先の見えない不安…買い物に走ることで「ストレスを解消している」という方も多いのでは。 人は抑圧されると反発する心理が働くものですが、その〝爆買い〟は本当に必要でしょうか?  自制心を強く保つ方法を、心理カウンセラーがアドバイスします。

 

抑圧されると「反発する」心理

 

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心理学的にみると、長い自粛生活での我慢が続いたことで、今後どこかへ無性に出かけたくなったり、たくさん買い物がしたくなったりする可能性は大いにあります。 いま現在もネットショッピングやカタログ通販などで、「いつもよりも多く買い物をしてしまっている」という人も多いのではないでしょうか。 こうした背景は、抑圧されればされるほど反発する心理が働いていることからだと予想されます。「ダメと言われたらやりたくなる」という心理もそのひとつです。

 

人は押さえつけられると、心理的にその分の反動がきてしまいます。特に普段から「買い物でストレスを解消」している人は、要注意です。 なぜなら買い物をすると、快楽を感じる「ドーパミン」という脳の神経伝達物質が分泌されるから。 ドーパミンは、量がどんどん増えていかないと、快楽や喜びを感じにくくなってしまうため、結果的に「もっともっと」と、たくさん買い物をしてしまう…という心理が働くと考えることができます。

 

では、こうした心理から起こる「爆買い」などを抑制するためには、何をすればいいのでしょうか。大切なのは「自制心」を強く保つことだといえるでしょう。