在宅勤務や自粛生活を余儀なくされて、気がつけば「今日、誰とも話していない!」と思う人も多いのではないでしょうか。 人と話さない日が圧倒的に増えると、人は孤独感を感じて不安になったり、イライラしたり…心にストレスを感じるようになります。 今回は、人と話さないことによる心への影響と、「人との時間」と「ひとりの時間」の重要性を、心理カウンセラーがアドバイスします。

 

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人が本当に怖いのは「孤独」

 

コロナ禍で、家族以外の人とは顔を合わせなくなった、という人も多いと思います。子どもとの時間はとても大切ですが、同じ目線で物事を話し合える大人との会話が減ってきてはいませんか? 私たちの生活の多くは、人との繋がることで成り立っていますよね。その点、人と話さなくなることで、人との繋がりがなくなったように感じることもあるでしょう。 心理的にみると、人と話さないことは生きている意義のような感情までも奪われていると予想できるのです。人は一人で生きているように思う人でも、実は必ず誰かを感じて生きています。

 

それを物語る、面白い質問をご紹介しましょう。

 

「もし、いま地球がなくなるとしたら?
そのままみんなで死ぬか、一人だけでも別の星で生き残るか?」

あなたはこの質問に対して、どう答えますか?

 

おそらく、ほとんどの人が「みんなで死ぬ」を選ぶのではないでしょうか。 この質問から分かることは、人が本当に怖いのは死ぬことではなく、無意識に感じる「孤独」だと言うことです。 そして人は、孤独を感じると焦りや不安、鬱っぽさが現れて、その心への影響は私生活にまで悪影響を及ぼします。 少し極端な質問ですが、人と話さなくなると言うことは、それほどまでに心理的影響が大きいのです。