「家族歴」は情報の宝庫!必ず記入しましょう

 

問診票の必須項目のひとつといえば「家族歴」。これは、両親や兄弟姉妹など、血のつながりのある近い親族が発症したことがある病気を指すものです。 この「家族歴」も一見すると、自分の病気やけがの診察には、無関係に思える項目かも知れません。しかし診察を進めていくために、必要な情報が詰まっていることが少なくないのが実際のところ。

 

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というのも、高血圧や糖尿病などの生活習慣病やがんなどは、「遺伝」が関係していることも多いからです。 そのため遺伝の関与が指摘されている病気を、近い親族が発症していると場合には「受診した患者さんも何らかのリスクがある」と、医師に貴重な情報が伝わることになるのです。 「家族は関係ないでしょ…」と自己判断して、家族歴を記入しない方もいますが、これは医師にとって大切な情報です。分かっている範囲で、詳細に記入するようにしましょう。