熱中症や脱水症、下痢や嘔吐などの症状があるときに便利な「経口補水液」。しかし無理に子どもに飲ませようとすると、吐き出してしまうことも少なくありません。 そこで今回は、どうすれば子どもに経口補水液を飲んでもらえるのか、どのタイミングで飲むのが良いのかなど、飲ませ方のコツを解説します。
「経口補水液」が脱水症状に効果的な訳
経口補水液とは、電解質と糖質をバランス良く配合したお水のことです。電解質とはいわゆる「イオン」のことで、水に溶けることで電気を通す性質があります。 この「電解質」が減少すると、私たちの体の中にある細胞や臓器の機能に、影響を及ぼす可能性があります。電解質はヒトの体にとって、とても大切な役割を担っている物質なのです。
例えば、下痢や嘔吐などの症状があるとき、私たちの体からは水分以外にも、ナトリウムやカリウムなどの電解質も失われていきます。 そして電解質が不足した状態が続くと、脱水症状を起こすことも。しびれや脱力感を伴うだけでなく、ときには大事に至ることもある危険な状態です。
このとき、普通の水では十分量の電解質を補えません。そこで、経口補水液が役に立ちます。 経口補水液には、下痢や嘔吐で不足しやすい電解質はもちろん、電解質の吸収を高めるブドウ糖が配合されています。 不足したこれらの成分を補い、体の正常な働きを導くためには、経口補水液が効果的なのです。