「置き薬」の特徴を生かした役割

 

前述したような特徴を生かして、置き薬には次のような役割があります。

 

●常備薬としての役割

風邪をひいた時や足を痛めた時など、急に出てしまった症状でも、自宅に置き薬があればすぐに対応ができる。

 

●防災グッズとしての役割

いつ起こるか分からない災害時、普段と違う環境におかれることが予想されるので、体調も崩しやすいことが予想されます。防災グッズとして置き薬があれば、応急の対応や処置もできるため、安心感がある。

コロナ禍で「置き薬」が注目されている訳

 

iStock/SergeyChayko

 

コロナ情勢により、ドラッグストアが混みあっていることもしばしば。人との接触機会が増えることで、感染のリスクは高まります。 この点、置き薬は店舗などに出向かなくても薬が手に入るというメリットがあり、人との接触機会を減らすことができる手段として注目が集まっているようです。 また病院内での人との接触を避けるため、軽度の症状や常備薬などのために受診することは控えている人が多いことも、置き薬需要が高まる要因だと考えられます。