栄養ドリンクの飲み過ぎを注意すべき理由
疲れが感じにくくなる効果が期待できることから、仕事の前後に栄養ドリンクを飲むのが定番化している方もいるでしょう。 しかし飲み過ぎには注意したいところ。飲み過ぎるとどのような影響があるのか、注意すべき理由を確認します。
栄養ドリンクへの依存
栄養ドリンクの飲み過ぎで最も注意すべき点は〝依存〟です。栄養ドリンクを飲むメリットとして、一時的に疲れを感じにくくする、眠気が覚めるといった点が挙げられます。 しかし根本的な体力の回復ではないため、疲労自体は蓄積されます。そのため、栄養ドリンクを飲むことでその疲労に気づきにくくなり、気づいたときには過労状態になっている可能性も。 栄養ドリンクを飲む場合は、疲労は回復されたのではなく「隠れている」という点に注意しましょう。
カフェイン中毒
通常、栄養ドリンクにはカフェインが含まれており、飲み過ぎることでカフェイン中毒のリスクが考えられます。症状としてはめまい、心拍数の増加、不眠、吐き気などです。 とはいえ1日1本飲む程度であれば、カフェイン中毒のリスクはそこまで高くありません。しかし、栄養ドリンク以外にも日常的に飲む、コーヒーや紅茶、緑茶やコーラなどにもカフェインは含まれていますので注意しましょう。
糖分過多(糖尿病など)
栄養ドリンクには糖分も多く含まれていますが、「糖分がたくさん含まれている飲み物」と意識して、飲んでいる方は少ないのではないでしょうか。WHO(世界保健機関)では、糖分の摂取量を「1日あたり25g程度」にとどめることを推奨しています。 一方、栄養ドリンクのなかには、1本あたり15g程度の糖分が入っているものも。一般的な摂取量を考えると、かなりたくさん入っていることがわかると思います。 もちろん、この栄養ドリンクだけで糖質過多になるわけではないですが、他の嗜好品と合わせて糖分の摂取量が多くなると、糖尿病などのリスクが高くなる可能性があるので注意が必要です。