睡眠の質を上げ、全身を若返らせるには、寝る前のちょっとした習慣が重要。 ヨガなども効果的とされていますが、「ただでさえゆとりがなく、寝る時間も足りないのに、ヨガなんて無理!」という人もいるのでは?  そこで、心身をゆるめて寝つきやすくする手軽な方法を、アンチエイジング医療を専門とする日比野佐和子先生に教えていただきました。

 

《取材協力》日比野佐和子先生 日本抗加齢医学会認定専門医、医学博士。Y’sサイエンスクリニック統括院長、大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学特任准教授。基礎研究から最新の美容医療に至るまで幅広く活躍し、テレビ番組でも、わかりやすい解説で好評を博している。

ベッドで左右に体を倒す。これだけでストレッチ効果あり!

 

「現代人はデスクワークが多く、長時間のパソコン使用などで、つねに体のゆがみが生じています。これが蓄積すると、悪い姿勢が慢性化して、戻すのがむずかしくなります。血行にも悪影響で、肌のくすみなどにもつながります。 また、筋肉が緊張した状態では、リラックスしてぐっすり眠ることもできませんよね。簡単なストレッチでいいので、固まった部分を伸ばして、ゆがみを正してから寝る習慣をつけましょう」

(日比野先生)

 

先生自身も習慣にしているのは、ベッドの中で数分でできるストレッチ。下のやり方で、さっそく今日の就寝前に試してみましょう。

 

ベッドの上であおむけに寝ます。体を右にゴローンと倒し、つづいて左にゴローンと倒します。
固まった部分がゆるんだと感じられるまで、何度かくり返しましょう。