高齢者の免許自主返納が交通機関を活性化させる!?
近年は高齢者ドライバーによる交通事故が取りざたされており、運転免許を自主返納する人も。しかし一方で地方に住んでいる人からは、「自分もけっこう年を取ってきたけど、田舎だから免許を返納するとどこにも移動できない」との声も寄せられていました。
若者だけでなく、高齢者が住みやすい町にするためにも交通機関の利用を推進するのは重要。実際に北海道の北広島市は「運転免許自主返納者バス等利用支援事業」を実施。運転免許を自主返納した65歳以上の人を対象として、「バス利用助成券」と「タクシー利用助成券」を交付しています。
ちなみに助成される金額は合計で2万円相当。「バス利用助成券」と「タクシー利用助成券」を選べるだけでなく、それぞれを1万円ずつ申請したりとライフスタイルに合わせた利用が可能です。
他にも公共交通機関利用の推進に関しては、「車に乗る人が少なくなると、環境にもやさしいかも」「もっといろいろな交通機関が利用促進に乗り出して、CO2の削減につながるといいな」といった声も。環境問題の改善についても効果が期待されているようです。
今後各自治体はどのような取り組みで、交通機関をより使いやすいものにしていくのでしょうか。
文/河井奈津