授乳中でもこんなときは要注意!

 

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授乳中は乳腺が最も発達する時期です。しかも、母乳つまりなどが起こると、健康な人でも胸にしこりができるのはよくあること。 そのため、触診などで明らかに乳がんと分かるような場合を除いて、授乳中にしこりを発見しても「卒乳後に改めて精密検査を」というケースも多々あります。 しかし、2017年に乳がんで命を落とした小林麻央さんの手記によれば、授乳中に乳がん検診でしこりが発見されたものの、病理検査などの精密検査は必要ナシ。半年後に再検査した結果、進行してリンパ節転移まで起こしていたとのことです。 乳がんは30代から患者が増え始め、40代後半から50代前半でピークを迎えます。しかし、次の項目に当てはまる方は乳がんになるリスクが高いことが分かっています。

●母親や姉妹など近い親族に乳がん患者がいる
●初潮が早かった(10歳以下)
●第一子出産年齢が高い
●授乳したことがない

 

そのほかやせ体型(BMIが20以下)や、飲酒習慣なども乳がんの発症リスクを高めることが示唆されています

(※2)

当てはまる項目があれば担当医にその旨を伝え、精密検査を受ける必要があるか判断してもらいましょう。

 

(※1)アストラゼネガ社「検査を受けるタイミングについて」
(※2)つくばピンクリボンの会「乳がんの原因・リスク因子」

 

文:成田亜希子