病気が原因の「病的口臭」

 

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子どもの病的口臭は、虫歯や歯肉炎、舌苔が原因で、口の中の細菌が増殖発生するケースが多いといえます。 この場合、虫歯や歯肉炎は歯科医院できちんと治療を受け、再発しないようホームケアと定期検診にしっかり通いましょう。 鼻づまり・風邪・蓄膿症といった、鼻の病気が原因でも口呼吸になり、口臭が起きやすい状況になることもあります。

 

また次のような全身疾患が原因ときは、それぞれ特徴的な口臭を放つこともあるので注意が必要です。

●消化器系疾患→腐ったような臭い
●糖尿病→甘酸っぱい臭い
●肝臓疾患→アンモニア臭

このような特徴的な口臭を感じられる場合は、内科を受診してみることをおすすめします。

子どもの基本的な口臭予防策

 

子どもの口臭予防対策としては、基本的には次のような心がけが効果的です。

●歯磨きやフロスをしっかりし、口腔内を清潔に保つ
●鼻呼吸にする
●水分をしっかり摂る

 

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子どもの口臭は一時的で、そんなに心配することはない場合がほとんどです。 しかし、病的原因の口臭を放置すると、重大な病気の発見が遅れてしまったりということも考えられます。 状況によっては歯科や内科を受診し、きちんと対処していきましょう。

 

(※1)日本口腔外科学会 口腔外科相談室

 

 

文:園延妙子