赤ちゃんのころは「ミルクのいい香り」だったのに、いつ頃からか「子どもの口が臭う」と感じた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際に、口臭が気になって歯科医院へ来院するお子さんも多いのです。子どもの口臭の原因と、治療が必要な場合について、小児歯科医がお答えします。

 

子どもの「口臭」3つの原因

 

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子どもであっても、口臭はあります。自分自身ではまず気がつきませんが、家族が気づいたり、友だちから傷つくような言われ方をすることも。 だからこそ「子どもの口臭」は、身近なご家族が気づいてケアしてあげることが大切なのです。子どもの口臭によくある原因を、詳しく解説します。

<子どもの口臭の3つの原因>

子どもの口臭の原因は、主に次の3種類に分けることができます。

●臭いの強い食材を食べた場合
●生理的口臭
●病的口臭

 

この中で「臭いの強い食材を食べた場合の口臭」は、ニンニクや玉ねぎなどによる一時的なもの。 歯みがきやフロスを十分にして、口腔内を清潔にすれば、時間の経過とともに臭いもなくなることでしょう。 ただし、子どもは胃腸の発達が未熟なため、刺激の強い食物をうまく消化できないことも。その場合には控えるようにしましょう。

 

「子どもの口臭」原因でも、より詳しく解説すべきなのは、残り2つの「生理的口臭」と「病的口臭」について。 これらのメカニズムと、改善策について詳しく説明します。