授乳中に「市販の頭痛薬」を選ぶポイント

 

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市販薬は、処方薬と違って成分が複数入っているものが多いので、授乳中に頭痛用の市販薬を選ぶ場合は、できるだけ成分が少ない商品を選んでください。 例えば前述の「アセトアミノフェン」や「イブプロフェン」に、頭痛を和らげる「アリルイソプロピルアセチル尿素」や「カフェイン」などが配合されている薬があります。 しかしこれらが配合されることで、「アセトアミノフェン」や「イブプロフェン」単独の服用時よりも〝安全性が低くなる〟ことが考えられます。 もちろん配合されていても飲むことができますが、安全面を優先するのであれば、できるだけ成分が少ない商品を選ぶのがポイントです。

 

またアセトアミノフェン、イブプロフェン以外にも飲むことができる薬はあり、メジャーな例では「ロキソプロフェン(ロキソニン)」もそのひとつです。 「この市販薬が飲めるかどうか」や「安全性」など分からないことがあれば、薬剤師や医薬品登録販売者にどんどん相談してくださいね。

 

(※1)『妊娠・授乳婦の薬 改訂2版』(杉本充弘)
(※2)Ibuprofen concentrations in human mature milk--first data about pharmacokinetics study in breast milk with AOR-10127 "Antalait" study.(Rigourd V他)

 

 

文:けん@薬局薬剤師