2019年12月頃から、中国武漢市を中心に発生し、世界中で脅威となっている「新型コロナウイルス」。中国国内での感染者は3万人を超え、600名以上が死亡。2020年2月7日現在、日本国内では、中国からの渡航者も含めて16名が「新型コロナウイルス」に感染していることがわかっています

(チャーター便及びクルーズ船を除く)(※1)

日本でも今後、流行の可能性がある「新型コロナウイルス」の特徴と予防法について、国立感染研や国立医療科学院で感染症対策の研修を修了し、日本感染症学会会員である筆者が詳しく解説します。

 

「新型コロナウイルス」感染症とは


 

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「新型コロナウイルス」とは、2019年末ころに中国武漢市を中心に発生した「2019-nCoV」と呼ばれるウイルスのことです。ヒトが感染すると発熱や倦怠感、咳などの症状と共に肺炎を引き起こします。 どのような経緯でこの新たなウイルスが生まれたのか、どこからヒトに感染するようになったのかは現在のところはっきりと分かっていません。 しかし、最初に新型コロナウイルスに感染した人の多くが武漢市の海鮮市場の従事者であったことから、市場内の環境などに何らかの原因があるのではないかと考えられています。

 

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