【この記事は、CHANTOママライターによるウェブ限定記事です】

                       

ライター名:石田綾香

 

成長は個人差があるっていうけれど…

子供の発育の遅さについてひそかに悩んでいる子育て中のママは意外と多いのではないでしょうか。私自身もその一人でした。子育て支援センターや保育園、幼稚園の先生や親しい人に相談すると「成長は個人差があるし、性格もあるからね。心配になるけど、子供にも伝わるし、お母さんの気持ちが落ち込んでしまうから、保健センターや検診で問題がなければ大丈夫だよ」と励ましてくれる方ばかりでした。小児科の医師にでさえ、「自分から動く気にならなければ歩かないからね」と言われるほど原因はわかりませんでした。わが子の発達の遅れは、1歳になっても歩くことはおろか、つかまり立ちもしなかったことでした。私自身歩き始めたのが1歳半だったので、遺伝もあるのかもしれないし、1歳半検診までに歩ければいいなとおおらかな気持ちで子育てをしていました。その1歳半検診の時は、ハイハイで移動のみでした。同じ月年齢の子供達が一度に大人数集まる機会も初めてで、みんな歩いてる、立っているといつもは比較しないのに、比べてしまい、待ち時間の間におもちゃが置いてあっても、ハイハイで移動しないでほしいなと心の中で願ってしまうほどでした。

 

インターネットなどの情報に惑わされすぎないで!

育児書やインターネット・TVでは、歩き始めは早い子で9カ月頃から遅い子は1歳半頃までには歩く子が多いとされています。我が子は2歳2か月でやっと歩いてくれました。どこかにつかまっていないと立てなかったのですが、おじいちゃんと遊んでいる間にいきなり立ち上がりそのまま歩き始めたのです。1歳半検診後、県立病院で療育を受けてから半年で歩くことができました。

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ひとりで抱え込まないで、外に出て、悩みを共有しよう

なるべく公園や動物園、児童館に出歩き、多くの人に会い子育てイベントに参加しました。子育て支援センター等で行われているリトミックや音楽、木育、親子体操のイベントに参加して、周りのこども達とふれあい活発に動ける場所を作りました。幼稚園の園開放は先生を気にかけて頂けたので毎週参加していました。時には小学低学年の子供が多くいる自治体のイベントに参加し、活発な男の子と遊ぶ機会を増やしました。

 

週に一度、県立病院の療育でサポートを受ける

週1回は、県立病院の療育を受けました。1歳半検診で歩かないことを相談し、保健センター経由で療育センターに通う事ができました。医師に問診してもらい、理学療法士の先生とワンツーマンで歩く練習です。歩く練習といっても、おもちゃなどで遊びながら、足の使い方やバランスを見てもらい、手をつなぎながら病院内を歩き続ける事を毎回続けました。正直家でもできるようなことばかりだと最初は思いましたが、続けているうちに手すりに捕まって歩くようになったり、泣きながらでも手をつなぎながらですが、後ろ歩きができるようになっていきました。

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ちなみ、週1回の療育の料金は、1.160円。これは、こども医療費助成制度で戻ってくるので、家計の負担も少なかったです。

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ワーママが週1回通うのは、大変だと思います。病院通いは育児休暇中に行えるようにした方がよいと思います。実際に、保健センター経由で療育センターの予約を取ってもらえたののに、2か月先の予約になってしまったからです。早めに療育に通っていたら、もっと早く歩くことができたのかと思い返すこともあったのですが、結果として身体的な発達の遅延や先天性の筋肉の弱さなど特別な原因がなかった息子なので、何かと慎重な性格さゆえに歩き出す準備に時間がかかったのだと思いました。

 

どんなに焦っても、子どもを責めない!

そして私が絶対に言わないようにしていた言葉があります。「なんで歩かないの?!」です。心の中では本当に心配しましたが、本人に感情的になってしまうと歩き出す勇気までなくさせてしまうのではないかと思えたからです。我が子の成長の過程で心配になることはたくさんあります。専門家に見てもらう事で安心することもあります。もし歩くのが遅いと悩んでいらっしゃる方がいたら、2歳すぎまで歩かない事もあるのだと参考にしていただけたら幸いです。