若年性更年期障害のさまざまな影響
なかには「もう子供を産む予定もないし、毎月の生理も煩わしいから、早めに閉経してもいいかも」と考える方もいるかもしれません。 しかしエストロゲンには、性周期を整える効果だけでなく、骨や血管を丈夫にする働きもあります。 このためエストロゲン不足の状態が早い時期から続くと、将来的に骨粗鬆症、心筋梗塞、脳卒中などの病気を発症するリスクが高くなるとされています。 また肌や髪を美しくキープする働きもあるため、不足状態が続くと老けた印象になることもあります。
若年性更年期障害の治療
若年性更年期障害は、女性ホルモンを補充する「ホルモン療法」によって治療することができます。 また、女性ホルモンのバランスを整える漢方薬などが使用されることも。 生活習慣が発症に関わっていると考えられるケースでは、生活指導も同時に行われます。 思い当たる症状が続くときは「いつか治る」と軽く考えず、病院を受診して適切な検査・治療を受けるようにしましょう。
文：成田亜希子
