年齢とともに老化するのは、顔の皮膚だけではありません。デリケートゾーンも同じで、カサついてしわっぽくなってきます。 その結果、見た目の変化だけでなく性機能が低下したり、排尿に影響を及ぼすことも。そこで必要なのが「デリケートゾーンの保湿」です。  女性泌尿器科医の関口由紀先生に、正しい保湿のしかたを教えていただきました。

 

<取材協力>関口由紀先生 女性泌尿器科専門医、女性医療クリニックLUNAグループ理事長。横浜市立大学医学部泌尿器科客員教授。世界標準の女性医療をめざし、女性医療クリニックLUNAグループを展開。女性泌尿器科、女性内科、婦人科、乳腺外科、美容皮膚科と、幅広い診療科を設けている。女性の性機能、性の悩みも専門とし、FSD(女性性機能障害)外来も開設。

 

 

30代半ばから、デリケートゾーンは老化する!

 

膣や外陰部の若さに影響するのは、女性ホルモンの分泌量。とくにエストロゲンというホルモンが、ハリや潤いにかかわっています。でも、30代半ばになると分泌量は徐々に減少していきます。 関口先生によると「エストロゲンが減ると、外陰部も少しずつ老化します。

ふっくらしていた大陰唇はハリがなくシワっぽくなり、全体にボリュームがなくなります。

小陰唇も年齢とともに小さくなり、膣の入口も常に湿った状態だったのが、だんだんカサカサに。

そうなると性交痛などが起きやすくなるんです。それを防ぐには、年齢に応じた保湿ケアが欠かせません」

 

女性ホルモンが十分にある女性の外陰部は、ふっくらとしてハリがあり、サイズも大きい。

年齢とともに女性ホルモンが減ると、ハリが損なわれ、萎縮して小さくなってくる。