「自然気胸」はどう治療する?
自然気胸の多くは肺に穴が開いて、一時的に空気が漏れるものの、自然に閉じて回復していきます。 このため、呼吸困難などの症状がない軽症なケースでは特別な治療をせずにできるだけ安静に過ごして経過を見ていくことがほとんどです。 一方、穴が大きく空気が漏れ続けている場合は、入院して「胸腔ドレナージ」という治療を受ける必要があります。 「胸腔ドレナージ」とは、肺が入っている胸腔の中に細いチューブ
(胸腔ドレーン)を入れ、胸腔内に溜まった空気を吸い出す治療です。 空気を吸い出す圧力で、しぼんだ肺を膨らます効果も期待できます。
また、一度自然気胸を発症すると、30~50%の確率で再発するとされています
(※1)。 再発を繰り返す場合や「胸腔ドレナージ」を続けても症状が改善しない場合は、穴が開いた部分の肺を切除する手術が行われることも少なくありません。