突然襲ってくるふくらはぎの激痛…思わず飛び起きたり、倒れこんだりしてしまうほどの痛みを経験したことがある方も多いでしょう。いわゆる足のつり「こむら返り」は、ありふれた症状のため軽く考えられがちですが、中には思わぬ病気が背景にあることもあります。
なぜ足がつるの?
足のつりは、ふくらはぎの筋肉が強く収縮することによって引き起こされます。医学的には「有痛性筋けいれん」といい、日常的によく起こりうる症状のひとつです。
主な原因は、筋肉の収縮や弛緩を司る「電解質バランス」の乱れと考えられています。このバランスが乱れると、わずかな刺激が加わるだけで筋肉の細胞が過剰に反応し、強い収縮を起こしやすくなるのです。
また筋肉のけいれんは、血行が悪くなっているときや、激しい運動などで筋肉にダメージが生じているときに起こりやすくなります。寝ているときに突然足がつって目覚めるのは、睡眠中に足への血流量が減少するからです。