1日数回の綿棒浣腸で、たいていの便秘は治る
「まず、1歳以下の子の場合。この時期の子どもは、腹筋の使いかたを自然に覚えて、排便の感覚をつかみます。
この段階で便が出ないのは、排便したいという感覚や、出すときの感覚がわからないせいなんです。
そこで効果的なのが〝綿棒浣腸〟です。
1日2回でも3回でも、綿棒浣腸で肛門を刺激していると〝うんちしたいな〟という感覚、そして実際にいきむときの感覚が自然と身につきます」(金子先生)
綿棒浣腸のやり方は簡単。耳掃除に使うものより太めの綿棒を、薬局で購入します。そのほかに必要なのは、ガーゼとベビーオイルだけ。
ベビーオイルがなければ、食用のオリーブオイルでもかまいません。
「綿棒浣腸」をやってみよう!
1.あおむけに寝かせて、オムツのテープをはずします。オムツはおしりの下にそのまま敷いておきます。
2.ガーゼにベビーオイルをたらし、綿棒の先にたっぷりとつけます。
3.両足を上げて、指で肛門を広げ、綿棒の頭が隠れるくらいまで、なかに入れます。
4.ゆっくりと出し入れしたり、円を描くように動かします。
刺激しているうちに肛門がピクピク動いたり、すぼまったりしてくるはず…これが排便のサインです。 すぐに便が出てくることもあれば、肛門が動くだけで出てこない場合もあります。1日数回くり返すうちに、必ず出てくるようになるので、あきらめず何度もトライしましょう。 毎日続けていると、排便の感覚が自分でつかめて、問題なく出せるようになってきます。