トイレトレーニングで便秘になる子も多い
子どもの便秘でとくに問題となるのが、2歳以上の子の場合。トイレトレーニングがきっかけで、便秘になってしまうことも多いそうです。
「いままでは〝うんちしたいな〝と感じたときに、どこでも好きに出せたわけです。
でもトイレトレーニングを始めると〝うんちしたくなったら、こっちおいで〝と言われて、いちいちトイレに行かなきゃいけない。
子どもによっては、それがめんどくさくて、便をためるようになるんです。
失敗したときにママ、パパが不機嫌になるのも、トイレぎらいになる原因のひとつ。
こういったことが何度も続くと、ためこんだ便がカチカチに硬くなって、もう自力では出せなくなります。
浣腸しても出なくなった場合は、医療者が指を入れて便を出す〝摘便〝などで対処するほかありません。
つまり、トイレトレーニングをいかに楽しくおこなうかが、便秘の最大の予防策なんです」(金子先生)
トイレトレーニングの秘訣は、やはり怒らないこと、イライラしないこと。いつも楽しい雰囲気で、トイレに行くことを苦痛に感じないように進めることが大切です。 しばらくいきんでも出ないときは、「よくがんばったね! 今日はもう終わり」といって、また翌日に何度か試しましょう。出ても出なくても、失敗とは思わせないようにします。
「何分待てばいいという基準はありませんが、たぶん、集中力が続くのは3分くらいじゃないでしょうか。
それ以上座らせていても、あきてしまって、本気ではとり組めません。親のほうも疲れてきます。
できるだけママとパパとで協力して、日に何度も、短時間ずつくり返すことが大切です」(金子先生)