下痢や嘔吐をしたときは、手づくりの経口補水液で脱水予防
具体的な脱水対策は、どうすればいいのでしょう?
「下痢や嘔吐で脱水が心配だからといって、水やお茶を飲ませても、十分な水分補給にはなりません。
体液が薄まって、かえって悪化することもあります。脱水対策にいちばん有効なのが、適度な糖分と塩分を含む〝経口補水液〟を飲ませること。
僕のクリニックでは、レシピを書いた用紙を渡して、それを少しずつ飲ませるようにお願いしています。
WHO(世界保健機関)やCDC(米国疾病予防管理センター)が推奨する経口補水療法と同じものです」(金子先生)
<経口補水液のつくりかた>
1.水1リットル分を沸騰させ、粗熱がとれるまで置いておきます。
2.上白糖40グラム(大さじ4と1/2杯分)、食塩3グラム(小さじ1杯分)を、1の湯冷ましによくとかします。
3.かき混ぜて飲みやすい温度にします。果汁などを足しても飲みやすくしてもいいでしょう。
つくるのがどうしても面倒なとき、時間がないときは、市販のものでもかまいません。 「OS-1」「アクアライト」などの商品名で、薬局等で購入できます。ただし、市販のスポーツドリンクは厳禁。糖分が多く含まれ、多く飲むことでかえって気分が悪くなります。