パパも予防接種をして確実な対策を

 

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風疹に対する抗体を持っている割合が低い方たちはちょうどパパママ世代。周囲に妊婦さんがいるという環境にある方も多いでしょう。 風疹にかかると、自分だけが症状に苦しめられるのではなく、家族や周囲の妊婦さんに感染を拡げてしまう可能性があります。 このため、赤ちゃんを風疹から守るにはママだけでなくパパ世代の方も一丸となって対策をしていくことが必要です。 特に、妊娠を計画しているご家庭は事前にご夫婦で風疹の抗体検査を受け、抗体がない場合は予防接種しておくと安心です。

 

風疹の「追加的対策」とは

 

今年度、厚生労働省は特に風疹の抗体を持っている率が低い「昭和37年~昭和54年生まれの男性」に対して、抗体検査と予防接種を無料で受けることができる「追加的対策」を行っています。 対象者には、お住いの市区町村から抗体検査と予防接種が受けられるクーポン券が発送されていますので、この機会に検査を受けて予防接種を済ませておくようにしましょう

※3。 このような感染対策はママだけが行うものと考えられがち。しかし赤ちゃんを風疹から守るには、パパもしっかり対策をする必要があるのです。

 

 

 

(※1)国立感染症研究所「先天性風疹症候群とは
(※2)国立感染症研究所「風疹Q&A」
(※3)厚生労働省「風しんの追加的対策 Q&A」

 

文:成田亜希子