「自分の意思で動く心地よさ」を思い出す
大切なのは、この状態に陥っているのは「あなたのせいではない」ということ。なので、対処としては「夫の機嫌を取る方法」ではなく「ストレスを軽減して自分が楽になる」ことが大切です。 「ストレス発散法」は、あればあるだけ役に立ちます。日々のストレス軽減にも役立ちますし、老後も「楽しめることがある」と思えるだけで励みになります。いまのうちから、たくさん見つけておくことをおすすめします。 これまで好きだったこと、やってみたいことを見つけて、自分が楽しむことに集中してみてください。ドラマを見たりスマホで好きな漫画を読んだりすることであれば、手軽にすぐにはじめられます。
次にあなたの行動を変化させてみましょう。たとえば、これまですべてあなたがやっていた家事、をひとつでも夫にお願いしてみる、あなたが楽しんでいる趣味に夫を誘ってみる…これまでのあなたなら「しなかったこと」を、少しずつしてみてください。 夫が怒ってしまうなど、あまり良い結果ではなかったとしてもそれで構いません。「あなたが夫の気持ちに関係なく動いた」という積み重ねが大切です。 これまでも、いろいろなことを試してきたと思います。「やったけど無駄だった」と思うこともあるかもしれません。でも「自分の意思で動く心地よさ」を思い出す姿勢が、将来的に「主人在宅ストレス症候群」を軽減するスタンスになると思うのです。
文:矢島みさえ