■「仕事も家事もがんばってるんだから」(敦美さん/37/不動産業)

iStock.com/maroke

育休が明けて復帰した直後は、保育園のお迎えの時間が早くて残業ができませんでした。やり残してしまった仕事は後輩に回されて「帰れていいね」と言わんばかりの冷たい視線を浴びることも…かなり苦しい日々でした。 そして家に帰ると「ザ・ワンオペ」な家事育児。精神的にも限界で、娘の寝顔を見ながら泣いてしまうこともありました。そんなある日、近所に住むママ友が手作りのジャムを持って訪ねてきてくれたんです。 悪気はなかったのですが「すごいね、手作りなんて…。私はそんなことまでできないから…」とつい卑屈なことを言ってしまいました。すると彼女は「なに言ってんの。仕事も家事も両立してがんばってるんだから、ジャムくらい私が作ってくるよ!」とケラケラ笑ったのです。 そのやさしさと明るさが胸に染みて、気が抜けたのかそこで泣いてしまいました。それからも彼女はなにかと気にかけてくれ、ときどき娘をあずかってくれることもありました。本当に感謝でいっぱいです。