中小企業診断士とは?
中小企業診断士は日本で唯一である経営コンサルタントの国家資格です。 中小企業の経営の現状を把握しその悩みを解決へ導くために、専門知識を学ぶことで資格が取得できます。 「経済学・経済政策」「財務・会計」「経営法務」「運営管理」「経営情報システム」「中小企業経営・政策」「企業経営理論」などが試験内容となっているようです。
中小企業診断士を取得するには
中小企業診断士を取得するためには、一年に一度ある試験に合格する必要があります。 一次試験では二日間かけてそれぞれの科目(全7科目)の筆記試験が行われます。一次試験に合格すれば二次試験に進むことができ、筆記試験と口述試験を受けることになります。
一次試験には科目合格制度が導入されているので、合格できなかった科目でも3年以内に合格できれば二次試験に進むことができます。 参考までに一次試験の合格率も二次試験の合格率も20パーセント前後とかなりの難関ではあります。 予備校などに通って試験対策をすることもできますが、働きながら合格を目指す人は独学で試験勉強をするということが多いようです。
資格がないとコンサルティングはできない?
大企業でも、中小企業でも経営戦略などに対するコンサルティングを行うのに、MBAや中小企業診断士が絶対必要なわけではありません。 ならばどうしてMBAや中小企業診断士といったものが存在するのでしょうか?
第一にその人がコンサルティングを行う人として信用に値する人かどうかを判断する指標になるでしょう。時間やお金や労力を使ってそれらを得ようとした向上心やエネルギーがある人なら、ビジネスにおける様々な苦難にも打ち勝つこともできるという判断をされることが多いようです。 そのため、転職サイトでコンサルティング職の募集要項を見てみると、資格取得者歓迎となっていることがあります。
転職に有利なだけではない
もちろん経営に関する基本的な知識を得られるというメリットもあります。 業務の中で自然と身につくことも多いとは思いますが、体系的に知識を得ることはなかなか難しいものです。
また、資格取得のためにスクールに通うことによって、人脈が広がるというのもメリットのひとつ。 例えばMBA取得のためにスクールに通えば、様々な業種の人とつながることができます。中小企業診断士も、合格者の研究会などでコミュニケーションをとることができるようです。 コンサルティング業務を行うにあたって、人とのつながりは欠かせません。 MBAや中小企業診断士を取得することには、知識も人脈も得られるというメリットがあるようです。