強い「不安」や「不満」がないなら「満足」と考えていい

「満足」は辞書的な意味では「満ち足りていること」や「不平不満がないこと」と定義されていますが、人の心の状態に「まったく不平不満がない状態」は存在しません。そのため、ほとんどの状態が「満足していない」に当てはまってしまいます。 「最近していなくて寂しいな」「ぬくもりが恋しいな」くらいであれば、だれしもふと瞬間に考えるもの。これも「不満」と考えてしまうと、どんなケースもすべて〝セックスレス〟になってしまいますよね。 夫婦生活の回数や頻度にお互いが「完全に満足」しているかというよりも、「したい気持ちを我慢しすぎていないか」「していないことによって、強い不安を感じていないか」という点を確認してみてください。 文字にすると結局同じような意味に思えますが、少し聞き方の視点を変えるだけで「満足」の範囲がずい分広がります。
「セックスレス」はあくまでも「夫婦生活がない状態」のこと。問題となるのは、それによってどちらか一方が「強い不満」を感じている場合です。 頻度や回数で判断せずに、お互いの気持ちを確認することに重きを置いてみてください。結果として、夫婦生活の数は増えなかったとしても、お互いの意思疎通がとれてより良い夫婦関係になれるはずです。
文:矢島みさえ