「もう子どもを持つ気はない」「いまは子作りの時期でない」などとなったとき、夫婦生活が激減してしまったというご夫婦はいらっしゃいます。でも、夫婦生活の目的は「子作り」のためだけではなく、愛情確認のための大切なコミュニケーションのひとつです。夫婦関係の保ち方について、心理士がアドバイスします。

 

生活ペースの共有で一体感を得る


 

iStock.com/monzenmachi

 

「同じ釜の飯を食う」ということわざがありますが、同じ時間やものを共有すると相手と、共通の意識を持つことができるものです。 実際に「相手と同じ行動をする」ことで、見えなかったものが見えてくる…その気づきが、相手との距離を縮めることにつながるのです。 たとえば、あえて有休をとって夫と休みを合わせてみる、たまには一緒に晩酌してみるなど、夫がどんな生活リズムで、どんなペースで過ごしているのかを体験してみるのです。 もちろん「毎回」でなくてかまいません。生活リズムを大幅に変えると、あなたが疲れてしまいますので、あくまでも「やってみる」という気持ちでチャレンジしてみてください。 そして、あなたが「のどかわいたな」と思ったら夫にも同じタイミングでお水を渡すなど。本当に小さなことでも意識を共有すると「一体感」が生まれます。この感覚をたくさん持つことで、心の距離は縮まっていくのです。